原級の例文で学ぶ6つの比較基準〜muchの区別が重要

比較の1つ目、【原級】について説明します。「…と同じくらい〜」という意味を作る表現。その役割とパターン、そして気をつけるべき点を紹介します。

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原級とは

まずは【原級】ってなんなの?って話からしたいと思います。原級とは同じレベルのものを見せることでそのものを分かりやすく紹介するときに使う表現です。

たとえば、「アイツ鍛えまくってるから身体ヤバいんだよ」って話をするとします。これだとすごいんだろうなとは思うけれど、実際どこまでスゴいのかは分かりません。

でもこれを「アイツ鍛えまくってて、身体がクリスティアーノ・ロナウドのレベルでヤバい」って言われたら、とんでもなくスゴいことがきちんとイメージを伴って分かるよね。

原級に限らず、比較というのは基本的にはこんな感じで何かを説明する表現です。関係代名詞とかと同じく、修飾する表現なんだってことを知っておこう。

そして原級はこの同じレベルのものを提示するために、「as 〜 as ...」という形を作ります。「どうなのか」(=比較基準)をasとasで挟み、最後にその比較対象を置くのです。

この「〜」の部分が比較基準であり、それ以外の部分(as as …)を【比較の構文】と呼びます。前回も言ったけれど、比較表現が使われた文は、この比較の構文を削除すると必ず普通の文になっているってことを要確認です。

比較の基準を理解するのにとても役に立ちます。

原級のパターン

1.Playing is as important as studying.
2.He is as good a player as you.
3.He plays tennis as well as Kei.
4.I love her as much as you.
5.I have as many books as you.
6.He has as much money as you.

少し多めに例文を挙げました。というのも、これらは全て【比較基準】が異なるからです。前回も言ったけれど、比較には【基準】が不可欠で、それはいろいろなパターンがあります。

比較は[as ~ as…]といった型と、例文を2つか3つ見て終わりにされてしまうことが多いので、問題を見たときに「何か違うぞ」って思うことがよくあります。

独学の人がそれを自力で解決できるために、ここではできるだけ多く並べておきたいと思います。では1つずつ見ていきましょう。

比較基準が形容詞の叙述用法

・Playing is as important as studying.

まず、1つ目は基準が形容詞の叙述用法で書かれているものです。さっきも言ったようにasとasに挟まれた部分が比較基準であって、今回はimportantという形容詞が使われている。

またこの文から比較の構文を取ると[Playing is important.]となるのは大丈夫でしょうか。さっき比較の構文を取ると普通の文になると言ったのはこのこと。

そうすると、このimportantは補語として使われているのが分かるよね。形容詞が補語として使われることを文法用語として叙述用法と言うのです。言葉はどうでもいいと思うけどね。

「遊ぶことは勉強することと同じくらい大切だ」というのが1つ目の例文でした。

比較基準が形容詞の限定用法

・He is as good a player as you.

2つ目は比較基準が名詞修飾をする形容詞になっているパターンです。上と同じように考えると、good a playerだよね。「良い選手」と、goodがplayerを修飾する形です。

ちなみに、普通[good a player]と見たら、今回のように「良い選手」と訳してはいけません。名詞を修飾する形容詞は冠詞と名詞の間に置かなければならないというルールがあるからです。

でも、この原級の文では冠詞と形容詞の位置が逆になります。理由は次回に回させてもらいますが、[good a player]を見ておかしいと思った人はかなりいい感じです。

話は戻って、「選手としての良さ」で比較している文でした。名詞を修飾する形容詞の用法を限定用法と言います。

比較が副詞

・He plays tennis as well as Kei.

3つ目は基準がwellという副詞になっています。比較の構文を除くと[He plays tennis well.]となり、このwellがplaysを修飾することは大丈夫でしょう。これが副詞が基準となっているパターンです。

比較基準が動詞

・I love her as much as you.

4つ目は同じくmuchという(ここでは)副詞が基準の位置にきています。これ、上のテニスの文と形は同じだけど違うのが分かるでしょうか。

3つ目の文は「テニスのうまさ」で比べていると言いました。それに対してこの文は「どれだけVしているか」、つまり動詞自体の量で比べているのです。Vがどうかではなく、Vの量。

「テニスをうまくする」と「テニスをたくさんする」の違いと言えば分かりやすいかな。このように動詞の量で比べる場合は基準にmuchだけを入れるってことを覚えておいてください。

例文は「お前より俺のほうが彼女を愛してるぜ」(だから何?)。

比較基準が可算名詞

・I have as many books as you.

5つ目は「本の多さ」で比べています。これも上の副詞と動詞の違いと同じで、「本の良さ」という形容詞ではなくて、「本」自体の量で比べている。だから比較基準は名詞なのです。

名詞の場合はもう1つ気をつけなければいけません。それはその名詞が可算名詞か不可算名詞か。可算名詞の場合は基準の場所にmanyを入れましょう。もちろん名詞にsが付くのを忘れないで。

比較基準が不可算名詞

・He has as much money as you.

ということで、最後は不可算名詞が基準となっている場合です。この場合はmanyではなくmuchを使います。基準が動詞のときと形は同じだけど、こちらのmuchは形容詞のmuchです。

このように品詞が違っても変わらない単語を見て、どっちの品詞として使っているのか説明できるようになるのは、英語の仕組みをマスターする上でとってもいい方法です。ぜひやってみてください。

以上が比較基準ごとに並べたものです。原級についてはもう少し話したいけれど、長くなったので一度分けようと思います。次は劣等比較などを見ていきます。

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