ラテン語比較級〜thanではなくtoを選ぶことと、prefer A to Bの形

比較級の中でちょっと特別なラテン語比較級についてです。

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ラテン語とは

英語はアメリカの言葉ではありません。「英」ってついているくらいだから、もともとはイギリスの言葉です。今はわざわざ「イギリス英語」なんて言われ方をするけどね。

そのイギリスも様々な歴史の上でできたもので、最初からイギリスだったわけではありません。だから英語にはそれ自体にいろいろな歴史のいろいろな言語が名残として含まれています。

日本語だとカステラとか天ぷらがもともとポルトガル語だったみたいなイメージかな。逆に「もったいない」や「津波」がそれ自体英単語になってるってのも同じようなこと。

英語の歴史に含まれている言語の1つとして、ラテン語というものがあります。これはローマ帝国の公用語として使われていた言葉で、もともとイタリアのラティウムという場所で生まれたもの。

当時、ローマ帝国がヨーロッパ全土を支配していたことから、ラテン語は英語はもちろん、フランスやイタリア、スペイン、ポルトガルと、ありとあらゆる国の言葉に影響というか名残を残してきました。

ちなみに、よく「ラテンのノリ」とか言ったりします。陽気で楽しい音楽とかだけど、これは基本的には中南米のものを指しています。なぜラテンかというと、スペイン語やポルトガル語が使われているからです。

英語の中でも、さいたまスーパー「アリーナ」や大学の「キャンパス」など、ラテン語由来の単語があります。スーパーやモールのイオンもそう。「ラテン語で「永遠」を表す」と公式HPにも書いてあるからね。

あとは[uni]というのも「第一の・単一の」を表すラテン語由来の接頭語。ユニークは1つしかないものだし、ユニバーシティは全分野が1ヶ所に集まった総合大学の意味。

前置きが長くなったけれど、ここまでが「ラテン語とは?」という話でした。で、本題。

ラテン語比較級

  • He is three years senior to me.
  • He is superior to me in English.
  • He prefers summer to winter.
  • I prefer to play soccer rather than (to) play baseball.

ここまでは名詞ばかり挙げたけど、ラテン語由来の単語には形容詞も当然あります。代表的なのが「ジュニア」です。ジャニーズ Jr.や千原ジュニアで有名。「年下の」という意味になります。

もちろん反対の意味の「シニア」もそう。この2つはスペルがそれぞれ[junior]と[senior]で、共通点として最後に[or]があります。これはラテン語由来の単語。

この[or]によって、これらの単語は全て最後を「アー」と発音します。比較級の[er型]に似ているでしょ?つまり、ラテン語比較級というのは単語それ自体に比較の要素を含んでいるわけ。

だから「アイツは俺より年下だ」みたいに比較の文を作るとき、[He is junior…]というようにそのまま書いてしまえばOK。母音が3つあるからといって、[more junior]とする必要はありません。ていうか、しちゃダメ。

そして「俺より」の部分だけど、今までは[than I]としていたけれど、ラテン語比較級では[than]を[to]に代えてください。

[er]や[more]を使っていない時点で、このラテン語比較級の文はそもそも比較の構文になっていません。[He is junior]はただの[SVC]の文。thanを使わずに、ただの「前置詞+名詞」で修飾でOKなんです。

とにかく、[or]で終わる単語があるときは、[than]の代わりに[to]を使うと覚えておきましょう。この[or]で終わる単語には以下のようなものがあります。反意語があるので、セットで覚えること。

  • junior「年下の」⇔senior「年上の」
  • inferior「劣っている」⇔superior「勝っている」
  • interior「内側の」⇔exterior「外側の」
  • prior「先の」⇔posterior「後の」

問題の出され方

このラテン語比較級の問題の出され方は、だいたい4パターンです。1つは上の単語から比較対象の前に(to)を選ばせる問題。これはまあ簡単です。

次はこれを通常の比較の文に書き換えさせる問題。senior toBではなくolder than Bにさせるってこと。これも記述形式でないと出しづらいところかな。

3つ目はtoBとin名詞の語順を入れ替えて(in)を選ばせるもの。[He is superior to me in English.]は、「英語においては」っていう範囲が書かれている。

このto meとin Englsihはどちらも副詞句なので、どっちを強調したいかによって順番を入れ替えて問題ないんです。[or]を見たら(to)と思ってる人をハメる問題でした。

prefer A to B

  • He prefers summer to winter.
  • I prefer to play soccer rather than (to) play baseball.

最後の1つとして、[or]ではないんだけど、やはりラテン語派生の単語として[prefer]があります。「〜を好む」という動詞。これは[prefer A to B]という熟語で使われます。大事な熟語です。

この熟語、AとBに不定詞がくることがあります。そうするとto3連発になるでしょ。そのときはtoがrather thanに変わるので、ちょっとマニアックな知識としてハイレベルを狙う人は覚えておきましょう。

ちなみにその際は例文のようにBにくる不定詞の(to)を省略しても問題ありません。以上がラテン語比較級でした。

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