not more thanとno more than〜「事実」か「感想」かの違い

前回、[no more ~ than]という熟語の話をしました。ただ、ここから[〜]を除いた[no more than]という表現もあるのです。

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not more thanとnot less than

  • He weighs not more than sixty kilograms .
  • He weighs not less than sixty kilograms .

前回の復習として、まずnotは述語を否定するものでした。だから例文はそれぞれ「彼は60キロより重くない/軽くない」となります。

要はmoreの方が「〜以下」、lessの方が「〜以上」という表現。逆にして覚えてしまったりにしないように。きちんと「moreじゃない」ってことを押さえましょう。

この2つには同意表現があるので一緒に覚えておくといいです。「〜以下」というのは「せいぜい〜」とも考えられるので[at most]が同じ意味。

もちろん「〜以上」は「少なくとも〜」の[at least]と同じです。

no more thanとno less than

  • He weighs no more than 164 kilograms .
  • He weighs no less than 164 kilograms.

では、no more thanとno less thanです。前回も言ったけれど[no]という単語は「差」がないことを表します。

だからまず押さえて欲しいのが、この2つの文の主語はともに164キロで決定です。その上で、noの後ろの単語は「自分がどう思っていたか」を表します。

つまり、not more thanは「〜ではない」という【事実】だけを言っているのに対し、no more thanはそれに【感想】を述べているものとなります。

上の文であれば164キロ以上あると思ってたし、下の文は164キロなんて全体そんなにねーよと思っていたわけ。

こういう場合に何と言うでしょうか。200キロくらいあると思ってたのに164キロしかないと言われたら、「え、164キロしかないの!?」って言うよね?

逆に100キロくらいだと思ってたのに164キロですって言われたら、「え、164キロもあるの!?」って反応すると思うんだ。

つまり[no more than]は「〜しか」、[no less than]は「〜も」という意味なのです。

では、not more thanをat mostと言い換えられたように、no more thanを、あるいはno less thanを別の表現にしようとしたら、どんな言い方ができるでしょうか。

「〜しか」は[only]が使えるよね。そして「〜も」は[as much as](as many as)で書き換えられます。こちらも「〜しか/〜も」となる理由を理解した上で覚えておこう。

ちなみに、何で164キロなんていう重くて中途半端な体重にしたのか。重さで想像がついたかもしれないけれど、これは力士の平均体重です。

『月刊相撲』によると、2016年の秋場所の幕内力士の平均体重が164.3キロだったとのこと。数字だけ聞いてもあんまりピンとこないけれど、これが過去最高だったことと、60年前はそれより50キロ軽かったことには驚きました。

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