時制の一致の例外〜不変の真理・歴史上の事実+現在「も」

英語は動詞が出てくるたびにその時制を意識しなければいけません。基本時制のどこに位置するかを考えなきゃいけないし、動作か状態かでも形が異なります。

しかも、それが主節の動詞でなかったら、その主節の動詞との関係も考えないといけない。それが前回やった「時制の一致」です。

今回のテーマはその時制の一致の例外について。「これ」が来たらいつの話だろうがこの時制で書け!って話をしていきたいと思います。

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時制の一致の例外

時制の一致が当てはまらないケースは基本的に2つです。【不変の真理・一般論】と【歴史上の事実】、これらが出てきたら、前者は現在形に、後者は過去形にしてください。

不変の真理や一般論は現在形

  • Galileo maintained that the earth moves around the sun.

理由は結構簡単です。現在という時制は、今この瞬間のことはもちろん、昨日も今日も明日も含む幅のある今を表すことはすでに十分話をしてきました。

つまり、過去も現在も未来にも、全部に当てはまる内容は現在形で書くわけです。【不変の真理・一般論】は、過去も現在も未来も変わらないからこう呼ばれるわけですよね。

だからこれらは常に現在形で書きます。例文は「ガリレオは地球は太陽の周りを回っていると言った」。地球が太陽の周りを回っているのは不変の真理です。

主節のmaintainが過去形なのに、後ろは現在形になっている。たしかに時制の一致になっていません。まずはどんなときでも現在形にするパターンでした。

歴史上の事実は過去形

  • We learned that Soseki Natsume wrote Light and Darkness.

続いては【歴史上の事実】、こちらは常に過去形を使います。例文は「夏目漱石が『明暗』を書いたことを私たちは習いました」というもの。

時制の一致を考えるならば、学校で習うより前に夏目漱石は『明暗』を書いているので、[had written]となっているはずでしょう。でも、過去形で書くのが正解。

この理由を説明するには、過去完了の説明をちょっとだけ補足しなければいけません。以前、過去完了はある過去より前のことを表すのに使う表現と言いました。

そのときはそこで説明を止めてしまい、「現在完了の1つ時制を過去に動かしたもの」という話をしませんでした。始めのうちは単純に説明したかったからです。

でも、過去完了っていうからには現在完了の過去バージョンっていうのは分かってもらえるでしょう。そして、現在完了は過去の結果として今がどうなのかを語るものでした。

つまり、過去完了ってのは、大過去の結果として基準となる過去のタイミングではどうなっているのかを語る表現っていうのが正確な説明です。

[When I arrived at the station the train had left.]と言ったら、私が到着する前に電車は発車していた、つまり私が到着したタイミングではもういなかったという意味です。

そうなると、基準となる過去と歴史上の事実は特に関係がないから過去完了にならないという説明ができるようになります。その事実の「結果」が特にありません。

「俺らが習うより前に、漱石はあの本を書いたんだぜ」って言ったって、それ何も意味ないよね。もし本当にそんなこと言われたら、「だから何?」感がすごいでしょ。

だから完了形である必要がないのです。もちろん、その結果たとえば「金持ちになった」みたいな内容を書くのであれば、過去完了は使ってOKです。

時や条件を表す副詞節の中では、willがそもそもいらないから書かないんだと話したのと同じように、ここでも例外として過去形を使うのではなく、そもそも完了形の必要がないだけなのです。

時制の一致の例外として覚えるのはいいことだと思うけれど、それでは納得感がないですよね。以上が歴史上の事実を過去形で書く理由でした。

ちなみに、『明暗』は夏目漱石の小説で最も長い作品ですが、途中で漱石が亡くなってしまったので未完の作品として有名です。

新聞で連載していたからということもあるかもしれませんが、漱石は毎日午前中の決まった時間に決まった分量だけ書いていたそうです。

アイディアは待っていても降ってこない。手を動かすからこそ出てくるもの。それはこの講義を書いていてもすごく痛感する。漱石さんマジリスペクトっす。

現在「も」を表すための現在形

時制の一致を無視するパターンは基本的に以上の2つですが、よく破るケースがもう1つあります。それは【現在「も」】です。

前回、時制の一致4パターンの2つ目で[He said that he liked Nogizaka46.]という文を出しました。言った時間と好きな時間が同じなんだから、saidになったら後ろもlikedになると。

もちろんこれはルールとしては正しいです。ただ、「たしかに過去の時点の話しかしてないけど、間違いなく今も状況は同じだろう」と思うことってあると思います。

  • He said that he goes fishing every Sunday.

たとえば、「俺は30年間、毎週日曜日は釣りに言ってるんだ」と言われたとしましょう。たとえそれを言われたのが半年前だったとしても、今もそうだろうと思うよね。

そう自分が想像していることを込めて、「釣りに行く」の部分を現在形で書くのはOKです。過去形なら言った事実を表し、現在形なら自分の予想を加えている。

これを含めて、時制の一致の例外は【不変の真理】【歴史上の事実】【現在の習慣】の3つと言われたりします。

以上で、時制の一致の例外、そして時制自体の説明を終わりたいと思います。

2つの時制の話、2つの動詞の話、副詞節内ではwilがいらない話、完了形。いろいろな話をしてきましたが、順番に思い出せるように復習をしていってください。

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