関係代名詞の問題には「連鎖関係代名詞」というものがあります。たぶん1番難しい問題。ただし出題のされ方がワンパターンなので、知っていれば必ず解けるところ。
ちゃっちゃと押さえてしまって、もし出てきたら「ほう、この問題を出してきたか。ま、できるけどね」となりましょう。
連鎖関係代名詞
連鎖関係代名詞の問題は決まって下のような文になります。カッコには関係代名詞が入るのですが、何を入れればいいか分かるでしょうか?
The man ( ) I thought was my best friend deceived me.
thoughtの後ろに目的語がないのでwhomを入れる人が多い。実はこれがちょっとしたひっかけ。正解は主格のwhoです。なぜwhoになるか、頭の動かし方を含めて説明しましょう。
関係詞の最初で文を足すためには接続詞・関係詞が必要という話をしました。この文は動詞が「thought」「was」「deceived」と3つあるので、接続詞あるいは関係詞が計2つ必要なんです。
ただ、カッコは1つしかないし、それ以外には接続詞等は見られません。この状況はいったい何が起こっているのか。実は目的格の名詞節を作る接続詞thatは省略することが可能なんです。
何故かというと、このthatを取れる動詞が[言う][思う][分かる]系に限られるから。これらの動詞があれば言わなくても分かるでしょうってことなんだよね。
で、今回も本来は2個必要なところに1つしか置けないとなったら、このthatの省略を疑います。するとThe man ( ) I thought that was my best friend deceived me.となります。
足りないのがthat節の中の主語なのではないかとなんとなく思え、実際に先行詞であるThe manを入れると「その人は私の一番の親友です」と意味が通じるので、whoが正解だと分かります。
もちろん、最初はカッコの直後に主語があるので、目的格を入れると考えて問題ありません。というか、意識してそれをしなきゃいけない。
ただ、そうするとdeceivedを見て、「あれ、なんでまた動詞が出てくるんだ?」と思えるかどうか。ここが何よりも大事です。
この「気づく」こと、これが英語を読むことはもちろん、合格するために必ずできるようにならなきゃいけないことです。
話は戻って「関係代名詞 S V V」と並んでいて、且つ1つ目のVがこの「言う・思う・分かる」系なら連鎖関係代名詞を疑いましょう。