仮定法過去・過去完了・未来、そしてIf以外の表現、ここまでを押さえることができたら仮定法はもうあとほんの少し。今回は仮定法の定番問題を2つ紹介します。
Ifの省略
・If it were not for your help, I could not pass the exam.
=Were it not for your help, I could not pass the exam.
・If it had not been for your help, I could not have passed the exam.
=Had it not bee for your help, I could not have passed the exam.
・If I should be free tomorrow, I would watch the movie.
=Should I be free tomorrow, I would watch the movie.
・If the sun were to rise in the west, I would not betray you.
=Were the sun to rise in the west, I would not betray you.
定番問題の1つ目は「Ifの省略」です。If以外の表現ではなくIfを使った文だけど、ifはあまりにもよく使うから省略して書いてもいいよねっていう話です。
やり方はとても簡単。①Ifを消す→②主語の右横の単語1つをIfがあった位置に移す。これだけです。例文を見てください。
1つ目の例文は、「もしあなたの助けがなかったなら、その試験に受かれなかったよ」って文なんですが、まずIfを消し、主語であるitの右横にあるwereをitの左横に移したのがイコールの方です。ルール通りなっています。
注意してほしいのは、主語の右横の単語を1語だけ移すってところ。2文目や3文目のように完了形や助動詞が付いて動詞が複数の単語からできている場合、haveや助動詞だけが先に移ります。
だから1語だけってのを確実に覚えておいてください。この原則さえ頭に入っていれば、必ず解くことができます。
「もし〜がなければ…」の書き換え
定番問題の2つ目は「もし〜がなかったら…」という表現の書き換え問題です。「あのときお前がいなかったらヤバかったわー」みたいなやつです。
これが全部で4パターンで書くことができます。やることが多くない仮定法では、結構問題に出てくるので確実に覚えましょう。
とは言ってもそんなに大変なことではありません。なぜかというと、4つのうちの2つをすでに上の例文に載せてしまっているから。例文の1つ目とそれからIfを省略した文、これでもう2つです。
しかも、残りの2つはもっとシンプル。【But for 〜】と【Without 〜】というほぼ前置詞だけみたいな表現になります。
それから、この表現は「もし〜がなかったなら...」という過去の話として使うときもあります。そのときは上の例文の2つ目のように仮定法過去完了にするんだけれど、But forとWithoutは常にそのままでOK。
たまーに、「もし〜があったなら...」という逆の表現を問うてくることもあるけれど、そのときはnotを消したり、withoutをwithにしてくれればいいだけ。裏返しようのないBut forは忘れて大丈夫です。