助動詞mustの用法〜【義務】【断定】←「圧力」

助動詞、3つ目はmustです。前々回willが100%という話をしました。なるほど!と思ったと同時に、今までmustが100%だと思ってた人も多かったのではないでしょうか。willが100ならmustは何なのか。

今回はこの点をまとめます。使い方は簡単ででも否定の形に注意してねっていうのがmust。

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助動詞mustとは

・You must stay here.
・He must be crazy.
・You must not touch it.
・You don’t have to worry about it.
・He can’t know the truth.

mustの中心的なイメージは「圧力」です。後ろからすごい力で背中を押されている感じ。そこから「(圧力があって)〜しなければならない」の【義務】と、「〜と考えざるをえない」→「〜にちがいない」の【断定】が生まれます。

willの100%は自分がそう思っている状態です。「絶対やるぞ」とか「絶対こうなる」とか。一方このmustは周りからの圧力や影響力を感じた結果、「やらなきゃ」とか「こうなるにちがいない」と思う100%です。

この点さえ押さえてもらえれば、基本的には例外や曖昧な部分がない助動詞。そのまま1文目を「あなたはここにいなければいけない」、2文目を「あいつは狂ってるにちがいない」と訳してくれればOKです。

【断定】については不定詞の副詞的用法【判断の根拠】でも目印の1つとして出てきたことを確認しておきましょう。この2つ目の例文も、そう思った理由を不定詞で書いてもらえればOKです。

mustの否定は3種類

mustで注意しなければいけないのは、否定の仕方です。たとえ意味が2つあっても、単語としてはmust1つしかないなら、否定の形も1つしかないのが普通です。

ただ、mustにはこの否定の形が3つもあるんです。2つでもなく3つ。まずはこの3つがそれぞれ意味が違うという話からします。

【義務】の否定

【義務】の意味の「〜しなければならない」。これを否定にするとどういう意味になるでしょうか。たぶん2パターンの答えが出てくると思います。

「〜してはいけない」というのと、「〜しなくてもいい」。「する」こと自体を否定するのが前者で、「しなきゃいかん」ってことを否定するのが後者。

これはどっちが正しくてどっちが間違っているというわけではありません。両方ともmustを否定したものとして正しいのです。

でもこれを文脈で決めるのはかなり難しい。そこでこの2つはそれぞれ書き方が区別されているのです。

must = have to

それを話す前に、mustには実はほぼ同じ意味の表現があるという話をしておきます。【have to】というのがこれで、後ろには動詞の原形が来ます。この点も助動詞mustと同じ。

正確に言えば、willとbe going toの違いと同じく、mustが主観的でhave toが客観的という重要な違いはあるけれど、とりあえず働きは同じと思ってくれて大丈夫。

そしてmustの否定形を考えるとき、この2つがそれぞれの意味を分担します。その結果、より強そうな「〜してはいけない」の意味がmustn’tに、「〜しなくてもいい」がdon’t have toになるんです。

have toの否定がdon’t have toになることに注意しましょう。間違えてhaven’t toなどにはしないように。また、こちらはneed notでもOKです。これは助動詞のneedのときにまた触れます。

ということで、まず【義務】の方で2つの形が出てきました。例文のYou must not touch it.は「それに触れてはいけません」、You don’t have to worry about it.は「それについて心配する必要はありません」と訳してください。

【断定】の否定

mustの否定の3つ目は、もちろん【断定】の意味の否定です。「〜であるはずがない」、100%違うという意味になります。これもmustn’tにはなりません。

そしたら何がくるでしょうか。「〜であるはずがない」という意味をどっかでやらなかったかな?

前回やったばかりの【can’t】、これが断定のmustを否定したときの意味になります。He can’t know the truth.も「彼がその事実を知っているはずがない」でしたね。

ということで、mustの否定は【must not】【don’t have to】【can not】の3つ。確実に区別できるようにしてください。

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