doの用法〜強調の助動詞・「役に立つ」動詞・2パターンある代動詞

助動詞の最終回は、doについてです。あまりに基本的な単語ですが、おそらく助動詞として使うことが最も多いと思うので、その他の用法と合わせてここで紹介します。doは【助動詞】【動詞】【代動詞】の3用法です。

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強調の助動詞のdo

・I do hope you will pass the examination.

まずは最も多く使う助動詞の用法です。通常、一般動詞の否定文や疑問文を作る際に用いるdoがこれ。canなどの他の助動詞を使うと無くなるのがその証拠です。

【Yes, we can!】のcanと同じ位置にある【Yes, I do.】のdoももちろん助動詞になります。

canなどと異なるのは、このdoが特に意味を持たないこと。否定文ではnotがつく場所になる、疑問文では先頭にいなければならないといった役割があるので必要ですが、肯定文では役目が無いので使いません。

ただし、この必要ないものをあえて加えることで、【強調】する用法があります。そう言われれば感覚的に分かるのではないでしょうか。これが助動詞のdoで覚えておいてほしい点です。

動詞の前にdoがあれば、「マジでV」と思う。「俺はマジでお前に受かってほしいんだ」というのが例文です。やっぱりhopeとかlike(マジで好き)とかが出る確率としては高いと思います。

動詞のdo

・He does strength training everyday.
・She did him a favor.
・What can I do for you?
・Do the dishes.

続いては動詞としての用法です。もちろん「〜する」の意味ですが、他にもいろいろあるんです。そこで、動詞のdoは「する」「与える」「役立つ」【柔軟】の4つと覚えておきましょう。

「する」

「〜する」の意味はさすがにいいかなと思います。「彼は毎日筋トレをする」です。毎日やっていいのかは分からないけど。

このdoは、He did his duty.「彼は彼の義務を果たした」のように、場合によっては「〜を果たす」という訳し方の方がいいときもあるくらい知っておけば十分。

「与える」

「与える」の意味については第4文型でも与える系の動詞として触れました。【do 人 a favor】で「人に親切なことをする」「人のお願いをきいてあげる」的な内容を表します。

「役立つ」

あとの2つがちょいクセ者。1つ目が「役に立つ」で、意外な意味の知識を問う問題として出てくることがあります。ま、知ってるかどうかだけ。

What can I do for you?「あなたのために何ができますか」という文で考えてみれば、「〜する」という行為は他の人のためになっていることが普通にありうることは分かるかなと。

もちろんこの表現を使うときは、そんな硬い感じではなく「何か困ってる?」「手伝おうか?」くらいでいいでしょう。couldではなくてcanだしね。

【柔軟】

もう1つは問題として出てくることはないと思うけど、会話でよく使われるもの。例えば[Do the dishes.]なんて表現で、「皿を洗え」という意味になります。もちろん「洗う」なんて意味はありません。

他にも[He does the garden every weekend.]や[I am doing my hair.]で、「彼は週末に庭の手入れをします」「私は今、髪を整え中です」という内容を表します。

これは分かりきったことを言いやすい[do]を使って済ましてしまう言い方。意味が分からなければ「何するんだよ?」って考えてみてください。

「庭をする」ってのは手入れをすること、「髪をする」ってのはスタイリングすることが一番パッと思いつくことではないでしょうか。

あまり意味がないdoだからこそ、このように柔軟な訳を考えなければいけないのです。ので、最後だけ記号を変え、「する」「与える」「役立つ」【柔軟】の4つとして動詞の用法を覚えておいてください。

代動詞のdo

・He told me to open the window, and I did it quickly.

doの用法の最後は【代動詞】です。代名詞の動詞版。英語は同じ単語を何回も使うのを嫌うので、動詞も2回目はdoにしてしまうことがよくあります。

ただ、この話は別に英語に限ったことではなく、日本語でも当たり前のようにやっていること。例文の後半は「私はそれをすぐにした」で、この「した」はもちろん窓を開けることです。

「彼は私に窓を開けてと言った。そして私はすぐに窓を開けた」と言うよりも、「私はすぐにした」の方がいい。これと全く同じことなので、一度この用法の存在を知れば、あとは問題ないでしょう。

た・だ・し、代動詞の話は本当はもっと複雑です。まずはここまでとし、余裕があれば続きを見ていってください。

ニセの代動詞

・He told me to open the window, and I did.

まず、「このdoは代動詞や!」って思っているときの、ほとんどが実は助動詞のdoで、且つ実際の動詞が省略されたものです。動詞ではなく助動詞、その意味でニセの代動詞と考えましょう。

[Can you ~?]と聞かれたときに[Yes , I can/No, I can’t]と答えるわけだけど、「何」ができる/できないのかは書かないよね。助動詞まで言ったらあとは分かるとき、以降は全て省略されます。

上の方で[Yes, I do.]のdoは助動詞だよって言ったように、doを含めた全ての助動詞がこのルールを持っているので、例文の後半は[~, and I did (open the window).]が本当のところ。

このdidは代動詞ではなく助動詞doの過去形になります。繰り返すけど、代動詞と感じるもののほとんどはこのパターンになっています。

本物の代動詞

・She practiced the piano very hard, and her mother often help her do it.
・He told me to open the window, and I did it quickly.

では、本当に動詞のdoが代動詞になっているのはどんなときかというと、2パターンあります。

1つ目が準動詞になっているときです。2回目として登場する動詞が、toV・Ving・Vp.p.の形になっていることがあります。このVはもちろん助動詞ではダメで、動詞でなくてはいけません。

例文は「彼女はピアノの猛特訓をしていて、母親はよくそれに付き合った」という文。第5文型の補語に不定詞として書かれているパターンです。helpは原形不定詞になること、覚えてますか?

もう1つが副詞によって修飾されているときです。先に出した例文では、「〜、私はすぐにした」と動詞を修飾する副詞のquicklyがあります。修飾語があるのに、修飾されている側が消えるわけにはいきません。

代動詞の区別が大事な場面

・He told me to open the window, and I did.
・He told me to open the window, and I did it quickly.

この助動詞か動詞かの区別なんて普通は気にしなくて大丈夫です。どっちにしろ訳は「それをする」でOKですから。

ただし、doの後ろの形を問う問題に出会ったら、この区別を知ってないと大抵間違えます。と言うのも、助動詞の場合は以降を全部省略してしまえるので、後ろには特に何も書きません。

それに対して動詞の場合は「それをする」の「それ」が必要で、通常は[it]を書きます。quicklyのある文にitも加わっているのはそのため。

注意してほしいのが、これはdidがopenの、itがthe windowの代わりをしているのではないということ。did itの「それをした」というセットで「窓を開けた」の代わりをします。

だから、たとえば窓が複数あったからといってitをthemにしてはいけません。普通なら単複に意識がいくのはすごく大事なことだけど、ここはそのルールとは関係がない場面なので気をつけてください。

ちなみに、この[do it]は[do so]になっていることもあります。これはitが話し言葉、soが書き言葉なだけで問題ありません。

どうせ多くの人が間違えると思うので気にしなくていいんだけど、つまずいたときに頼りになるサイトでありたいので触れておきました。以上で助動詞の説明を終わります。

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