mayの慣用表現〜may wellとmay as wellの違いは「納得」vs「マシだ」

助動詞の慣用表現シリーズ、最後はmayを取り上げます。【may well】と【may as well】という似ている2つの区別さえ付けば問題はないでしょう。

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may well

・She may well get angry at his actions.

1つ目は【may well】。「〜するのももっともだ」という表現で、「SがVするのは当然のことだ」と、発言者が思っている状態を指します。「彼の行いに対して彼女が怒るのももっともだ」です。

この表現は今みたいにmay wellをセットで覚えろって言われるものですが、単純に[may get angry]「怒るかもしれない」っていう可能性の文に、「十分」という意味のwellが加わるものです。

だから「十分〜するかもしれない」→「〜するのも当然だなあ」となっているだけのこと。別に特別なものというわけではありません。

逆にwell以外の単語だって入る可能性があります。たとえば2016年のセンター試験では、問題文の中にmay naturally learn…という表現がありました。「自然に学ぶかも」でいいよね。

「mayの後ろにはいろいろな副詞が入るけど、それはmay V…の文にそれを付け足す」と理解しておいてくれればOKです。本当は熟語として覚える必要はありません。

ただ、まだ幼いときや、英語に慣れてない間は、「十分〜するかもしれない」→「〜するのも当然だなあ」のように変換して理解することを、自力で且つその場で行うのがとても難しいんですよね。

だから熟語としてルール化してくれた人がいるわけで、「何でも熟語として覚えさせるのが英語教育の弊害だ!」とか言うのは間違いかなと。いつもの繰り返しだけど、理解と暗記は同時並行です。

may as well

・I may as well stay here.
・I may as well take a taxi as walk.

話はmayの慣用表現に戻り、2つ目は真ん中にasが入った、【may as well】です。こちらは「〜する方がマシだ」という意味になります。だから1つ目の例文は「ここにいた方がマシだ」の意味。

「〜した方が」という言っていることからも分かる通り、本来は「…するよりも」が必要です。これを表すためには後ろにもう1つasを足し、【may as well V1 as V2】としてください。2文目は「歩くよりタクった方がマシだ」でした

このmay as wellの表現が何故「〜する方がマシ」という意味になるかというと、mayの後ろにas well asという比較の表現が加わったものだからです。この講義では比較は次の単元ですが、ちょっとだけフライングしましょう。

as well as…は「…と同じくらい」という表現です。そして詳しくは原級のところで話すけれど、as ~ as…の形は、後ろのasが【≧】の意味となります。左は右と同じかそれ以上ってことね。

つまり、【may as well V1 as V2】は「V1はV2と同じかそれ以上かも」と言っているんです。そしてこのV2には「嫌なこと」を書くのがこの表現の基本的な使い方。これは何でもクソもありません。

嫌なことっていうと言い過ぎなこともあるけれど、とりあえずその場面では一番いい選択って感じなのは間違いないでしょう。

だから「V1はV2という嫌なことと同じかそれよりは上」→「V1はV2よりマシ」という変換が起こるのです。さっきのmay wellと同じく、本当は【may as well】でセットではないけれど、使いやすくルール化されたものでした。

may as wellだけのとき

じゃあ【may as well V】だけのときはどうするか。このas V2がないパターンも普通にあります。そういうときは、as V2を[as not V1]と読み変えてください。つまり、「Vしないよりはした方がいい」の意味です。

ただ、例文の1つ目のように「ここにいないより」というよりも「他に行くなら」の方がいいことも多くあります。そこら辺は良い訳を考えながら、やることの内容が違うときだけas V2が登場すると理解しておきましょう。

may as well ~ as …とwould rather ~ than …の違い

・I would rather stay home than go out.

このmay as wellの表現ではもう1つ、ほぼ同じ意味の表現として【would rather ~ than】があります。ありますというか、前回のwouldの慣用表現でやったやつ。「V2するよりもむしろV1」したいで覚えてもらいました。

【V2≦V1】という点ではたしかにイコールなんですが、would rather ~ thanの方は「こっちの方がやりたい!」という希望を語る表現。それに対しmay as well asの方はすでに言ったとおり「まだこっちの方がマシ」という消極的な選択。

新垣結衣と有村架純のどっちがより好きかを語る際に「○○の方がマシ」とか言ったらぶっ殺されるし、全く反対の選択なのにテンション上がってたら、「おい、お前どうした!?」となります。

やはりその辺の区別は意識しましょう。以上が助動詞の慣用表現でした。

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