今回は進行形です。「今この瞬間」にやっている動作は進行形にする。動作動詞のときからすでに話をしてきました。今回でその説明をきっちりと終えます。
進行形はbe動詞の文
進行形とは【側面動詞】の1つでした。その目印として動詞を【be動詞+動詞ing】の形にします。面倒なので、今後は全て【be+Ving】と書いていきます。
この形になったことで、進行形はbe動詞の文に変わります。否定文や疑問文の作り方は大丈夫ですか?否定文はbe動詞の後ろのnotを置き、疑問文なら主語とbe動詞の場所を入れ替えて最後に[?]ですね。
この超基本事項を押さえた上で、進行形について知っておかなきゃいけないことを挙げていきます。
状態動詞は進行形にしない
- He belongs to soccer club.
まず、状態動詞は進行形にしません。そもそも状態動詞は「今この瞬間」のことも普通の現在形で表せるからです。あくまでも進行形は動作動詞で【瞬間の今】です。
もう1度覚えておかなきゃいけない状態動詞を復習しておきましょう。五感を使うものやbelong、be動詞、そして「持つ」の意味で使うhaveなどです。
一応、状態動詞は絶対に進行形を使わないというわけではありません。「普段は持ってないけど今はたまたま持ってる」みたいに瞬間を強調するときは使ったりします。
だから映画やドラマで見たり、大学に入って海外に言ったときに耳にするかもしれません。ただし、問題を解く上ではこの可能性はないと思いましょう。
現在形と現在進行形の違い
- He plays tennis.
- He is playing tennis.
次に、現在形と現在進行形の違いを明確にします。上の2つの文の違いは、今テニスをしている(下)か、今はやってないけど習慣的にやっているか(上)です。
もっとも、やってる最中に「俺よくテニスやるのよ」って言う場合もある思います。この場合はもちろん習慣の話をしてるので現在形です。毎回考えることは大事だよ。
とにかく、【今している動作】なら現在進行形、それ以外の【今の状態】【幅のある状態】【幅のある動作】は現在形です。
「いっつも」
- He is always missing the ball.
3つ目は進行形で最も問題になりやすいものです。さきに例文の話からいきましょう。意味は「彼はいつもボールを見失う」です。エラーばっかりするということ。
おかしいことに気づきますか?
これ、「今この瞬間」のことじゃないですよね?ここまでの話をきちんと理解してくれてたら、この形はありえないんです。
ただ、本当に毎回毎回ミスをされるとちょっと「イラッ」ってきますよね?あるいはいざというときに頼りになると、すごく感謝したいよね。
それを表すのがこの用法です。あえて進行形にすることで、「非難/賞賛」を表します。だから、感覚としては「いっつもミスる」くらいの感じがいい。小さい「っ」!
この用法では「いっつも」を表す単語が必ずあります。always・constantly・all the time等。特にalwaysが多いかな。これらがあることに気づいたら、意味を考えて進行形を選んでください。
近い未来
- We are leaving for LA the day after tomorrow.
4つ目は前回も話した近接未来です。「明日ディズニーランドに行く」の例文で紹介しました。現在形と同じで進行形も未来のことを表すことができるのです。
というのも、「私は今勉強をしている」を現在進行形で書くのはもう大丈夫だと思いますが、勉強自体はもうちょっと長くやるじゃないですか。
この文自体は今この瞬間にしか焦点を当てていないけれど、進行形では実際その動作の途中にあるという言い方もできるんです。
例文は「私たちは明後日ロサンゼルスに行く」の意味。「明後日はアメリカ・アナハイムのディズニーランドへ行くのよ!」というつもりで書きました。
ディズニーランド旅行って、チケットを取ったときから、あるいは計画を始めたときから始まっているとも言えます。だからすでにこの旅行に踏み込んでいるという意味を込めて進行形が使えるのです。
よく、遠足ってお家に帰るまでが遠足ですって言われるじゃないですか。それと似たような話ですね。
現在形よりもさらに確実に起こるっていうニュアンスだけど、今はそんなに気にしなくていいです。とにかく、現在形でも現在進行形でも未来のことを表せるってことを押さえておいてください。
例文で使ったflyの意味は「出発する」。もちろん往来発着動詞が使われる点も現在形と同じです。
過去進行形・未来進行形
- When I was playing tennis, his girlfriend called him.
最後は現在以外の基本時制です。ここまで「瞬間の今」と、現在の話ばかりしてきました。ただ、時制の初回でも言ったとおり、時制は組み合わせです。
したがって過去進行形のことも未来進行形のことも当然あります。「過去のその瞬間の動作」は過去進行形、「未来のその瞬間の動作」は未来進行形で書くのです。
ただ、この2つが現在進行形と異なるのが1点だけあります。それは「いつ」のことかをきちんと書く必要であること。
現在進行形であれば、無かったら無かったで「今」と分かるからいいんだけど、それ以外の時制では書いてあげないと全く分かりませんよね。
今回のまとめ
以上が進行形の話でした。「いっつも」の話を除けば、前回までの話のくり返し。最後に過去進行形の話をしたけど、それ以外で過去形について話すことは特にありません。
基本的に過去形ってのは現在形を過去形に変える、ホントそれだけなのでわざわざ言わなきゃいけないことがないのです。
動作動詞と状態動詞の話はもう完全に耳にたんこぶでしょう。常に意識は必要だけど、もうこれについて新しく話すことはないのでご安心を。
今回で現在形と過去形は終わりです。この2つの時制について分からないことがあれば教えてくださいね!