現在完了の3用法〜継続・経験・完了の動詞の違いと区別の目印

「過去の動作や状態の結果、今はこうなっている」を表すのが現在完了でした。でも、過去のことを言ったたけで現在のことが分かるなんてことは、ありえないですよね。

小さいころ美少女と近所で評判だったという過去あったとして、「だから今もとてもきれい」って場合もあれば、「なのに今は。。。」っていうケースもある。

「だから」と「なのに」で意味が全然違うように、過去から現在につながっていると言われても、それが「どう」つながっているかが分からないと正しく受け取れないわけです。

【have + Vp.p.】だけで文を作れる完了形は、この過去と現在のつながりに対して一定のルールを持っています。それが今回のテーマ。それぞれの用法と見分け方を紹介します。

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現在完了3用法

現在完了には大きく分けて3つの意味があります。【継続】【経験】【完了】です。それぞれ何となく以下のようなイメージを持っていると分かりやすいと思います。

  • 【継続】:「過去のことをそのまましているよ。だから今もやってるよ。」
  • 【経験】:「過去にその経験があるよ。だから今こうなんだよ。」
  • 【完了】:「過去に終えてしまったよ。だから今はこうなってるよ。」

「5歳のとき東京に住んでいた。それがずっと続いているから今も東京在住だよ」ってのが継続。「もう部屋の掃除を終えたよ。だから今部屋はきれいだよ」が完了。

この2つは分かりやすいでしょう。しっくりこないのが経験だと思いますが、いろんな経験をした上で今の自分がいると考えたら、現在とのつながりを納得してもらえるかな。

「昔、大阪に住んでいたことがあるんだ」という経験に対して、「だから詳しいぜ、案内できるよ」「だから関西弁が出てしまうんだ」「だから大阪が好きなんだ」「たこパしようぜ!」。

こんな感じでいろんな「今」のことが言えるよね。こういうときに現在完了を使っていくのです。過去と現在は【継続】【経験】【完了】の3つでつながるという話でした。

現在完了の目印となる副詞

では、この【継続】【経験】【完了】の3つをどう見極めるかの話に移りましょう。先に言っておきますが、この用法を見極めることが大事かと言われたら、それほどではありません。

【継続】【経験】【完了】の3つなんだということが分かっていたら、「過去の結果として現在はこう」というのが自然に読めるようになってきます。

ただ、最初のうちはやはり「これは現在完了の○○だ」と確信を持てることが大事だし、その積み重ねで自然に読める状態が作られます。できるようにしておきましょう。

3用法の見分け方は、それぞれの用法であることを示す「目印」を確認することです。この目印には「副詞」と「動詞」の2種類があります。副詞の話からいきます。

以下に並べたような副詞が並んでいたら、それは現在完了の各用法となります。詳しくはそれぞれの用法を説明する中で話すので、一通り確認したら続きを読み進めてください。

  • 【継続】:since・for・how long
  • 【経験】:never・ever ・once・twice・~times・before
  • 【完了】:already・just・yet

これらは3つのどの用法かを教えてくれる副詞です。ただ、それ以上に大事なのは、これらがあったら、そもそもその文は完了形で書くのが普通だということです。

問題を解くときにどれかが書いてあったら、完了形の選択肢を選んでください。これはすごく使えるので、ぜひ覚えておきましょう。では、3用法をそれぞれ見ていきます。

現在完了の完了用法

  • I have already finished my homework.
  • I have just finished my homework.
  • I have not finished my homework yet.
  • Have you finished your homework yet?

それぞれの意味は、宿題を「とっくに終わらせてる」「ちょうど終えたところ」「まだ終わってない」「もう終わった?」です。

【完了】用法には3つの目印がありました。この3つの使い分けは「とっくに」のときがalready、「ちょうど」がjust、「まだ」がyetとなる、意味の違いです。

気をつけないきゃいけないのは【yet】。「まだ」と言うときは、当然「終わってない」のだから否定文になります。notを忘れないように注意。

それから疑問文を作りたいとき。「もう終わってる?」って言うのが普通だからalreadyっぽいけど、yetを使うんです。否定文と疑問文はyet。間違えないように。

そしてこの完了用法でもう1つ大事なのが、目印を置く位置です。alreadyとjustの2つはhaveとVp.p.の間、yetは最後になります。

yetは否定文と疑問文の2種類だから、両方とも2パターンあるくらいに覚えておけばいいかな。以上が【完了】。次は【経験】の例文にいきます。

現在完了の経験用法

  • I have seen Your Name many times.
  • I have never seen Your Name.
  • Have you ever seen Your Name?
  • I have lived in Tokyo twice.

それぞれ『君の名は。』を「何回も見た」、「まだ見てない」、「見た?」が訳になります。世界125カ国地域で公開されたみたいですね。すごい。

英語タイトルが若干気にはなりますが、あの映像の美しさ、現実よりもきれいな世界を書いてるところはいい映画だなと思います。やっぱり画がきれいなことは重要だと思う。

途中で何気なく出てくるお婆ちゃんの一言が、ラストのシーンに利いてるところなども、「なるほど!」と思わされました。話を経験用法に戻します。

【経験】の特徴は、肯定・否定・疑問の3つが全部違うことです。肯定文なら回数を、否定文はnotの代わりにneverを、そして疑問文の場合は【Have you ever〜】といった表現を使います。

さっきの【完了】と違って否定文と疑問文の目印が過去分詞の前、肯定文の目印が文末になるので要注意してください。やっぱりこういうのは整序問題とかで問われます。

じゃあ肯定文の話。この【経験】用法は目印の種類がとても多い。 まず具体的に回数を表す表現だけど、1回ならonce、2回ならtwice、3回以上なら回数+timesと書いていきます。

あとは「これまでに・これ以前に」を表すbeforeがあったり、例文のように数字じゃなくてmanyとかがきたりもします。

現在完了の継続用法

  • I have lived in Tokyo since I was six.
  • I have not lived in Tokyo for 2 years.
  • How long have you lived in Tokyo?
  • I have been playing tennis for an hour.

「6歳のときから東京に住んでいる」「この2年間は東京に住んでいない」「東京に何年住んでいますか?」「テニスを1時間している」の4つです。

forとsinceの区別

【継続】で大事なのはforとsinceの区別。「~の間」と全期間を指すときはfor、「~から」とスタートを指すときはsince。ここは絶対に間違わないでくださいね。

notの意味

それから2つ目の否定文について。先に訳を言ってしまったけど、本当はnotが何を修飾しているかによって2年間「ずっと住んでいない」と、「ずっと住んでいるわけではない」の2つがあります。

これはこの文だけでは判断不可。必ず文脈が必要です。長文読解の内容一致とかで出る可能性もなくはないから、ちょっと考えるクセはもっておきたいところ。

以上が「副詞」を使って現在完了を判断するときの目印の話でした。もう1つの「動詞」の話にいきましょう。長くなってきましたが、もう1つだけ頑張って。

現在完了と動詞の種類

時制の初期にやった動作動詞と状態動詞は覚えてるかな?あの区別はここでも重要です。動詞の種類によって、作れる用法が違うからです。

まず【完了】、この完了用法は作業を終えることを意味しますよね、だから自分の意思でやめれないと完了できません。だから動作動詞が使われます。

【経験】はどうでしょうか。これもちょっと考えたらすぐに分かります。住む(状態)経験も、見る(動作)経験も語れるので両方OKです。

ここまできたら、当然【継続】は状態動詞のみになります。「2年間住んでいる」のは状態だからね。時間の幅があるって言い方も相性がいいのは分かるでしょう。

ただし、動作がある程度続くことも当然あります。「2時間テニスをしている」みたいに。「動作を今しているよ」って言いたいときは進行形を使うルールでした。

だからこの場合は完了形に進行形を組み合わせます。それが現在完了進行形。時制の組み合わせで最も名前が長いパターンの登場です。

【have+been+Ving】の形、さっき例文の最後にしれっと書いて何も触れずにいたものでした。この形は動作の継続用法でしか使われない、覚えておこうね。

今回のまとめ

以上が現在完了の3用法についての説明でした。過去からつながった現在の話、そのつながりには一定の範囲があることを分かってもらえたでしょうか。

最初に「昔は可愛かったのに今は」っていう例を出しましたが、この文が現在完了にならないことはもう分かるでしょう。カワイイ状態が続いたら、そんな結果にならないから。

「カワイイ状態が終わった。だから【完了】だ」とか思ってはいけませんよ。状態動詞はこの用法にならないんでしたね。

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