受動態の例外、最後は「主語をby以外の前置詞を使って表す表現」です。
受動態を作る4ステップの中で、能動態の主語は通常受動態にすると【by+人】の形で表すことを言いました。
ただ、【be interested in】のように、動詞によってはby以外の前置詞で表す場合があることを、ほとんどの人が習ったことがあると思います。
人によっていくつ習ったか分かりませんが、ひとまず知っておきたい15個をまとめてみます。どれもよく見るものなので絶対に覚えましょう。
by以外の前置詞を使う受動態の表現リスト
- be disappointed at:〜に落胆する
- be tired of:〜にうんざりする
- be tired from:〜で疲れる
- be interested in:〜に興味がある
- be satisfied with:〜に満足している
- be caught in a shower:夕立に会う
- be known to:〜に知られている
- be surprised at:〜に驚く
- be astonished at:〜に驚く
- be pleased with:〜に喜んでいる
- be delighted with:〜に喜んでいる
- be made of :〜から作られる
- be made from:〜から作られる
- be scared of:〜を怖がる
- be irritated with:〜にイライラする
be known ~
7番目のknowがちょっとクセ者です。なぜなら主語を表すのはtoだけど、違う意味で他の前置詞が使われることがあるから。4つを例文で見ていきましょう。
- The fact is known to everybody.
- Akimoto is known as a great producer.
- Shonan is known for Southern All Stars.
- A man is known by the company he keeps.
be known as
- Akimoto is known as a great producer.
【as】は「イコール」を中心的な意味とする前置詞です。AKB等を創っている秋元康は、やっぱりプロデューサーとしてはすごい人ですよね。
「秋元=名プロデューサー」という関係性のもと、「秋元は名プロデューサーとして知られている」という文になっています。
be known for
- Shonan is known for Southern All Stars.
続いては【be known for】の形。こちらは「〜で知られている」を表す表現です。「湘南はサザンオールスターズで有名だ」、「サザンが代表的だ」でもOKです。
今の高校生だとサザンとか桑田佳祐はあまり馴染みがない人も多いでしょう。ま、その場合はちょっと前の一般常識くらいに思ってください。
そんな人は逆に自分の好きなものと入れ替えてみることで、自分なりの体験にしてください。アニメが好きな人は「所沢は『正解するカド』で有名だ」とか。
be known by
- A man is known by the company he keeps.
最後は【be known by】です。ここを気をつけてくださいね。be knownにはbyを使うこともあるのです。
ただ、それは主語を表す「〜によって」ではありません、「〜によって判断される」の意味になります。例文は「人は付き合う人によって判断される」です。
今回のまとめ
以上がby以外で主語を表す表現でした。今回紹介した表現を覚えたら、受動態の作り方4つとそれぞれの例外事項をもう1度セットで確認しておきましょう。
be known 〜の表現で1つ気をつけてほしいのは、be known to以外の表現でも、主語を書きたい場合は[to人]を書いてください。
単純に【to人】が省略されただけのことで、他の前置詞に代わったわけではありません。