関係代名詞who・which・that〜3つの条件を確認する

今回は関係代名詞を使った文の作り方と、関係代名詞を使える条件という話です。

前回、関係詞は「文を形容詞として名詞を修飾をするようにつなげる接続詞」という話をしました。今回はその中で代表的なもの、関係代名詞who・which・thatの3つを扱います。

作る手順を知ることで関係代名詞の構造を理解し、文法の選択問題で自信を持って選べるようになっていきましょう。

関係代名詞にはもう1つwhatがあるけど、こいつはちょっと異端児なのであと回し。まずは基本の3つを押さえてください。

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関係代名詞の作り方4ステップ

では、まずは2つの文を関係代名詞を使って1つの文に収める方法を説明します。前回使った以下の例文でやっていきます。もともとはその下にある2つの文を合体させたものです。

  • She uses the cup that I gave her.
  1. She uses the cup.
  2. I gave her it.

関係代名詞の文にするためには、次の4つのステップを踏んでいきます。受動態の作り方も4ステップでしたね。どっちも4つだったみたいな共通点を意識できると、ちょっと覚えやすくなると思います。

  1. 共通の単語を見つける
  2. 修飾する方の単語を関係詞に変える
  3. 関係詞をその文の中で先頭に移す
  4. 修飾される方の単語の後ろに文全体を入れこむ

いきなり言われてもなかなか意味が分からないと思うので、実際にやりながらつかんでいきましょう。

共通の単語を見つける

まず、[She uses the cup.]と[I gave her it.]では、【the cup】と【it】が共通の単語です。もちろんこの【it】は【the cup】を指しているからイコールになるんですよ。

ステップ1の「共通の単語を見つける」は、このように内容的に同じものを探す作業になります。

修飾する方の単語を関係詞に変える

次に、2つの文のうち、どちらをこの文のメインにするかを考えます。逆に言うと修飾する文がサブの文です。主語を「彼女は使う」にするか「私が彼女に与える」にするか。

後者にしてしまうと「私は彼女が使うカップを彼女にあげた」となります。この言い方が正しい場面もあるかもしれないけど、「彼女は私があげたカップを使っている」の方が自然ですよね。

だからこの文は「She uses the cup」がメインの文だと考えましょう。このように、1つの文の中に「主語・述語」が複数あるとき、メインのそれを【主節】というので覚えておきましょう。

そしたらメインじゃない方の、つまり「I gave her it」の[it]を関係代名詞に変えます。

人間なら【who】、人間じゃなければ【which】。この場合はもちろん【which】ですが、今回はいつでも使える【that】にしました。

【関係代名詞that】については、次の次の回でまたちょっと扱います。ひとまずこれでステップ2がおしまいです。

関係詞をその文の中で先頭に移す

ステップ2で[it(=the cup)]を[that]に変えました。3ステップ目では、この関係代名詞を文頭に移します。「that I game her」です。

ただし、最初から関係代名詞が文の頭にある場合もあります。そういう場合はそのままにしてもらえればOK。この点は次回の「主格・目的格・所有格」という話でやりますね。とにかく文頭んいあれば大丈夫。

修飾される方の単語の後ろに文全体を入れこむ

最後、今できた「that I game her」をメインの文に合体させます。どこに入れるのかというと、ステップ1で選んだ共通単語の後ろです。

今回は[She uses the cup.]の[the cup]だったので、その後ろに全部を入れます。これで[She uses the cup that I gave her.]という文が完成です。

ステップ4についても、どこに共通単語があるかは場合によります。あくまでも今回が文末に付け足すだけのものだっただけで、文の途中に入ることもごく普通にあります。

とにかく、共通単語の直後に、サブの文全部を入れると覚えておいてください。これが関係代名詞の作り方です。必ず4ステップで作りましょう。

「関係代名詞」という名前の由来

関係代名詞を使った文の作り方が分かったら、ここでちょっと「なんで関係代名詞というの?」という話に触れておきましょう。

「関係詞」の部分は前回も言ったように、原則として後ろを文全体で形容詞節として結びつける接続詞という意味でした。

じゃあ、後半の「代名詞」について、こちらももう予想がついているでしょうか。

ステップ2で[it]を[that]に変えました。つまり、「名詞の代わりにthat」を使ったのです。これが【関係代名詞】と呼ばれる所以です。

[it]が代名詞だからではなく、たとえ[the cup]のまま書かれてあったとしても、その名詞を変えているので、いつでもこの[that]は関係代名詞と呼ばれることになります。一応確認でした。

関係代名詞who・which・thatの3つの条件

関係代名詞の作り方が分かったら、今度は出来上がった文から関係代名詞のことを考えてみましょう。

ここを確認しておくことで、この[that]は関係代名詞などと判断できるようになり、空欄補充の問題も簡単に解けるようになります。

先ほどの例文から関係詞のところをちょっと切り出してみます。「〜that I gave her」の部分です。

関係詞は接続詞の一種と言いました。通常、接続詞の後ろにはちゃんとした文がくるのですが、今回は[gave]という動詞に対して「何を?」という目的語がありません。

理由は簡単で、作り方のステップ2で[that]に変えて、そしてステップ3で文頭に移してしまったからです。

だから「何を?」に対しては、前にある[that]がそれだよと答えられるのですが、でもやっぱり[gave]の後ろに目的語が足りないという感覚はありますよね?

このことを含めて、関係代名詞の3つの条件をまとめたいと思います。この3つが揃ったら、その[that・who・which]は関係代名詞だよと判断できるポイントです。

  1. 節内不完全
  2. 先行詞がある
  3. 節全体で形容詞節

節内不完全

「不完全」とは「名詞が1つ足りない」という意味です。不完全な不定詞句や不完全な動名詞句という話でもやってきました。この例文では目的語の[the cup]が消え、足りない状況になっています。

消える可能性があるのは目的語とは限りません。主語が消えることも、ちょっとレベル高いけど補語が消えることもあります。とにかく「名詞が1つ足りない状況」。

「節内不完全」という表現で覚えておきましょう。

先行詞がある

  • She uses the cup that I gave her.

次に、関係代名詞の前にある名詞。これは関係詞によって修飾されるものでした。「〜なカップ」という意味になりますよね。これを言葉としては「先行詞(せんこうし)」と言います。

ステップ2で消されなかった方の共通単語であり、また[that]が何を指しているかというときの、その内容でもある単語です。関係代名詞の文では、この先行詞が必ずあります。

節全体で形容詞節

そして最後、これはもうここまで読んでくれていれば当たり前の話ですが、関係詞の節がこの先行詞を修飾する形容詞の働きになっていることを確認しましょう。

節内不完全で先行詞があり、文全体で形容詞節になっている。この3つが確認できたとき、その[that・who・which]は関係代名詞になる。こんなふうに、ちゃんと説明できる力をつけておきましょうね。

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