関係代名詞の選択〜何が足りないのかを考える

関係代名詞には「主格」「所有格」「目的格」の3つが存在します。今回はそれぞれの違いと見分け方の話です。

本当はもう1つ「補格」があるけれど、滅多に出ない、ツチノコ的存在なのでひとまず無視。あとで触れるところがあるので、心配しなくて大丈夫です。

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関係代名詞の格の違い

「主格」「所有格」「目的格」という違い、これは前回話した「節内不完全」と表と裏の関係にあたるものです。どの名詞が欠けている?っていうだけのことになります。

主語が共通の語として消された場合は「主格」の関係代名詞、目的語が消された場合は「目的格」の関係代名詞、所有格が消された場合が「所有格」の関係代名詞。

それだけのことなんです。

関係代名詞who・which・thatの3つは格を意識すると以下の表のようになります。まずはここで間違えたりってことはないようにしてね。

格の見分け方

  • This is the man (  ) want to talk with you.
  • This is the man (  ) I met yesterday.
  • This is the man (  ) girlfriend is so cute.

関係代名詞でよくあるのは、上のように関係代名詞の部分がカッコになっていて、適切な形を答えなさいって問題です。

こういった問題を解くとき、間違っても訳して考えるとかはしないでください。訳すことができたらそれ以前に解けてるし、訳せなくとも問題は解けることがほとんどです。1つずついきます。

主格の選択基準

まず、1つ目は主格の関係代名詞【who】が入ります。理由は直後に動詞のwantがあるから。

全ての文型が【SV…】となっているように、動詞の前には主語があるはずです。ないからこれが関係代名詞に変わったと考えられます。

「後ろに名詞より先に動詞があったら主格」と覚えておこう。1つ目の例文は「これがあなたと話すことを望んでいる男の人です」の意。

名詞より先にって入れたのは、動詞の前に副詞が来たりすることもあるから。alwaysを入れて「いっつも望んでいる」ってなることもあります。

だからとにかく名詞より先に動詞がくることが大事になります。

目的格の選択基準

続いて2つ目は目的格の【whom】が入ります。1番ベストな見分け方はmetの目的語がないと判断できること。

ただし、これは動詞が自動詞なのか他動詞なのかを知っていなきゃできないので、最初のころはなかなか難しい。

仮にmetが自動詞なら、節内不完全の文じゃなくなるので、そもそも関係代名詞の条件を満たさなくなるのです。

これまでも散々言ってきたけど、もう1度言わせてください。だから英語の勉強は動詞を見たら常に自動詞か他動詞かを意識し、出来る限り覚えていくことが大事です。

まだ勉強の序盤であれば、目的格の関係代名詞を間違えてしまうのはある程度仕方がないと思って大丈夫。

関係代名詞と分詞の選択がどれくらい出来ているかを、自分の単語力の1つの基準とし考えてみましょう。

一応、動詞が自他どちらか分からなくても正解にたどり着く方法があります。他の可能性を全部消せばいいのです。

ただもちろん、これも他の可能性を知っていない限りはできません。だからこそ、とにかく文法については早く終わらせよう。1つ目の可能性が次の所有格です。

「後ろに名詞・動詞の順番になっており、かつ目的語がなければ目的格」、これが目的格の選択基準となります。

目的語は他動詞だけじゃなく前置詞のの場合もあるので注意。そっちはまあ見たら分かるけどね。

所有格の関係代名詞

最後は所有格。これは少し違和感を感じると思います。作り方のところから話しましょう。

「私は彼女がすごくかわいい男に会った」という文。これは「私はその男に会った」と「彼の彼女はすごくかわいい」を合わせたものです。

「その男」と「彼」がイコールなわけだけど、英語的には「the man」と「his」なんだよね。

「his」は所有格で、これは必ず名詞とセットになります。前置詞と名詞みたいな感じ。この場合の名詞はもちろん「girlfriend」ですね。

関係代名詞に変わるのは「his」だけだけど、所有格と名詞は必ずセットなので、ステップ3で文頭に移す際、「girlfriend」も一緒についてきます。

「直後に無冠詞の名詞があり、【先行詞’s 名詞】として意味が通れば所有格」と覚えておきましょう。今回はthe man's girlfriendと言えるよね。

所有格が分かりづらい理由がもう1つあります。それは所有格と名詞のセットが主語の場合も目的語の場合もあること。

his girlfriendはセットで名詞なので、主語にも目的語にもなれます。

なので、例文ではThis is the manにhis girlfriend is so cuteをくっつけたけど、you met his girlfriend yesterdayのように所有格+名詞が目的語 になっているものの場合ももちろんあります。

このときはThis is the man whose girlfriend you met yesterday.となるわけ。whoseの部分をカッコにしたとき、(  )girlfriend you met...と、後ろに名詞が2つ続く状態になります。

仕組みさえ分かっていれば問題ないと思うので、ちょっと知っておきましょう。

whoとwhichの区別

関係代名詞who(whom等も含む)かwhichか。これはもうほぼ全員知っているでしょう。先行詞を見ればすぐに分かるものです。

ただ、「人」か「物」かと覚えている人が多いと思うけれど、日本人なら「人」か「人以外」と覚えておいた方がより確実だと思います。

なぜなら動物にwhoは使わないから。よく「ペットも家族です!」って言う人がいて、そういう人はwhoを選んだりします。

でもその心情はどうであれ、動物は「モノ」扱い。他人のペットを殺すと殺人罪ではなく器物損壊罪になるのは有名な話です。

だから先行詞が犬だった場合も関係代名詞はwhich。人以外はwhichで覚えてください。

所有物 of which

  • The mountain whose summit is covered with snow is called Mt. Fuji.
  • = The mountain the summit of which is covered with snow is called Mt. Fuji.

ちなみに、先行詞が「人以外」で所有格の場合、書き方は2つあります。1つは「人」と同じで「whose」を使う方法。

whoは人ってなってるけど、whoseだけは人以外に使っても全く問題ありません。

もう1つは「所有物 of which」の形です。whoseを使った場合に直後につく名詞、それを先に書いて後にof whichを置いても同じ意味となります。

したがって例文はどちらも「その頂上が雪で覆われている山は富士山と呼ばれています」の意味になります。

話はズレるけど、【be covered with】の形は大丈夫でしょうか。怪しかったらby以外で主語を表す受動態を復習しましょう!

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