仮定法とは〜仮定法過去と仮定法過去完了の違い

仮定法に入ります。難しいイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。たしかに、ちゃんと理解をしていないと間違えたり気づかなかったりします。

でも、文法問題として覚えておかなければいけないことは、たぶん全文法で一番少ない。実は一番簡単な単元なんです。だから仮定法の間違えは絶対にいけません。

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仮定法とは

If it rains tomorrow, we will cancel BBQ.
If I had been you, I would not have married him.

まずは「仮定法って何?」から始めましょう。よくIfから始まる文はなんでも仮定法と思う人がいますが、それは違います。

仮定法ってのは、【現実と反対のことを表す表現】です。「もし」で始まるかどうかなんて関係ありません。とにかく現実とは違ってねって話をしたいときに使うものです。

たとえば上の文は「明日雨が降ったら、バーベキューは中止だ」って意味。現実と反対とかいう話ではなく、ただ降ったら辞めるって言ってるだけです。だから仮定法ではない。

それに対して下の文は「もし私があなたなら、あんな男とは結婚しなかったのに」。「私があなたなら」、明らかに現実と違うよね、こんなこと不可能だよね。こういうときに仮定法を使います。

ただし、「明日はもう100%快晴でしょう」みたいなことを天気予報で言ってて、それを見ながら話してた場合、この例文の「明日雨が降ったら」はほぼ現実と反対のことだよね。

あるいは、これを読んでくれている人がもう自他共に認めるダメンズ好きだった場合、「いやいやあり得るっしょ!」と思うわけ。

つまり、それが現実と反対かどうかはその場面次第なんです。どんな人がどんな空気の中で話しているかによって変わる。そして話している人が「これは現実と違う、私の妄想だよ」っていうのが仮定法です。

普通の人が「1億円あげようか?」って言ったら、それは妄想だけど、アラブの石油王が言ったら単なる意思。

とにかく、その場の状況で妄想していることが仮定法。日本人は空気を読むのが当然になっているから特別な形はないけれど、出身も考え方も肌の色も違う人同士が話すことが前提だった英語では、きちんと形で明確にします。

助動詞の過去形が仮定法の目印

続いては仮定法の文だと判断できる目印についてです。どうしても仮定法というと、「if〜」のところに目が行きがちです。

でも、本当に大事なのはそこではありません。Ifはあくまでも「仮に現実とは違うこんな状況だったら」という場面設定をしているだけ。

いつだって大事なのは接続詞のついてない主節の方、つまり「これをしただろう」とか「これができたのになあ」っていう、例文ではカンマ以降の部分です。

仮定法になると、ここには助動詞の過去形がきます。would・could・should・might。この助動詞の過去形がきたら仮定法を最初に疑う。このクセを持ってください。

もちろん助動詞の過去形がきたら絶対に仮定法というわけではありません。ただ、次で説明するけど仮定法って結構気づきにくいもの。

でも気づかないと知らないうちに現実と反対の話を進めることになってしまうので、全然違う理解になってしまうんだよね。だから絶対に見逃さないためには、助動詞の過去形を見たらまず仮定法と思うのがベストです。

仮定法過去と仮定法過去完了

・If I were rich, I would help all the poor.
・If I had not been busy, I could have gone with you.

具体的に仮定法の書き方を説明します。まずは1番大事な仮定法過去と仮定法過去完了の話から。ちょっと2人で会話をしているところをイメージしてください。

ごく普通に話してるのに、相手が現実と反対のことを話してたら「え!?」ってなるでしょ?必ず「あ、これは実際とは違うよ」っていう断りが必要だよね。

英語ではこの断りが「時制を1つ過去にズラす」ということで達成できるんです。日本人的に意味分からないけど、これでいいの。

1文目は「もしお金持ちだったら、貧しい人を助けるのに」。これは現在のことです。だからIfの方はwereに、主節はwouldと助動詞の過去形がきています。

2文目は「もし忙しくなかったら、あなたと一緒に行けたのに」。こちらは過去のことです。過去より1つ前は大過去、つまり過去完了で書きます。だからhad not beenとなっている。

ただ、助動詞についてはそれ単体では大過去にできません。こういうときは準動詞の時制でやったように、後ろを完了形にする。

現在のことを表す仮定法過去は両方過去形で書くのに対し、過去を表す過去完了は1つが過去完了形で、もう一方が助動詞の過去形+現在完了になる。

現在のことを表すのが仮定法過去。書くときの形が過去形だからこの名前になっているわけだけど、なんか紛らわしいので注意してください。

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