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文型学習の中で覚えておきたい動詞の語法

少し英語を勉強すると、文法よりも語法で苦しめられると思います。文法ってのは文の作り方のルール、これは世の中の常識みたいにある程度おおざっぱに掴めるものです。

それに対して語法は単語が独自に持つルール。言うなれば一人ひとりの性格みたいなもので、1つずつ把握していくしかない。「こいつマジでめんどくせー」ってのがたくさんあるんですよ。

基本は1つずつ覚えていくしかないけれど、中には文法学習の中で説明できるものもあります。それができるとちょっとは楽になるよね。今回は文型の中に入れられる語法を紹介します。

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自動詞・他動詞の判断を間違えやすい動詞

まずは自動詞か他動詞かの判断を間違えやすい要注意な動詞たちの紹介です。自動詞と他動詞の見分け方はもう覚えられているでしょうか。

「何を」「誰に」と尋ねられるものは他動詞。「どこで?」「いつ?」「なんで?」「どうやって?」は答えが目的語にならない。この2つでした。

この原則をスタートに、このルールとは反する動詞をまとめます。

自動詞と間違えやすい他動詞リスト

本当は他動詞なのに、自動詞と勘違いされやすい動詞。この間違いが起こるのは、主に3つの理由があります。①Oが場所、②人との関係性、③aboutの意味です。

目的語に場所を取る動詞

「場所」を表す単語は基本的には副詞だと言いました。きちんと習ったことはなくとも、感覚としてなんとなく分かると思う。go homeなどを見たことがあるから。

一方で、vistを始めとして、目的語に場所を取る例外単語があることも言いました。なんのことか分からない場合は、arrive atとreachの違いを復習してくださいね。

ここがひっかかりポイントなんです。場所は目的語ではないという何となくの感覚があるから、この例外単語は知らないと対応できない。

以下のものがこの「場所を目的語に取る例外単語」となります。1つ目の原因でした。

approach(〜に近づく)・attend(〜に出席する)・enter(〜に入る)・inhabit(〜に住む)・join(〜に参加する)・leave(〜を去る)・reach(〜に達する)・vist(〜を訪れる)

人間関係は難しい

他動詞なのに自動詞と勘違いしてしまう理由の2つ目は、人間関係です。私たちは日々、多くの方との関係の中で暮らしています。当然、いろんな人間関係がある。

「あの人へ」「あの人に」「あの人と」「あの人まで」「あの人が」「あのヒトを」。日本語と英語の違いでも述べましたが、日本語ではこれを助詞によって区別しています。

一方、英語はこれを文型と前置詞によって区別するのです。文型によってざっくり分け、細かくは前置詞でって感じで。

前置詞を選ぶのが難しいと思ったことはないですか?外国人が話す日本語を聞くと、助詞が変な場合が多いですよね。

それは外国人にとって助詞が難しいからです。であれば、日本人にとって前置詞が難しいのは当たり前のこと。

話を自動詞と他動詞の話に戻すよ。前置詞が難しいと知っているということは、普段から前置詞にはある程度のアンテナが張られているということにもなります。

だから聞いたことあるパターンを知らないうちに覚えてしまっている。「あの人に話す」は[say to 人 内容]だったなといった記憶があるので、それに引っ張られてしまうのです。

本当はいらないのに、つい前置詞を書いてしまうのが、以下の動詞となります。2つ目は「人との関係性」でした。

answer(〜に答える)・address( 〜に話しかける)・marry(〜と結婚する)・obey (〜に従う)・resemble(〜に似ている)・seat(〜を座らせる)_survive(〜より長生きする)

aboutが必要っぽい

他動詞なのに自動詞と勘違いしてしまう理由、最後は「これはaboutが必要なんじゃね?」と思ってしまうものです。

上の人間関係で述べたように、日本人は前置詞の訳し方に過敏になる傾向があります。特に「〜について」はほぼ100%[about]の登場だと思ってしまう。

ここを狙われるのが最後のパターンです。以下は「〜についてVする」という訳で覚えるのがいいものの、他動詞なので[about]は置いてはダメなんだと強く思いましょう。

consider(〜についてよく考える)・discuss(〜について議論する)・mention( 〜について述べる)

他動詞と間違えやすい自動詞リスト

次は、今のと逆で自動詞なのに他動詞と勘違いしやすい動詞の仲間たちです。こちらは間違える理由が簡単で、「何を」「誰に」と質問できてしまうから。以下の動詞たちです。

apologize to人 for物 (人に〜のことを謝る)・approve of(〜を認める)・arrive at / get to(〜に到着する)・complain of( 〜について不平を言う)・depend on(〜に頼る)

なぜ目的語が置けないのかというと、それは自動詞と他動詞のところで話した通り、その行為をすること自体を一番に言いたいから。

apologizeは、まずは「謝った」ことをちゃんと伝えたいのです。誰に何の件かなんて後でいい。まずはゴメンナサイと言うことが大事。そんなところでしょう。

ただ、そんなニュアンス的なこと、日本人は知りません。「この言葉はこんな感じで使うのかー」っていう感じで覚えていくしかない。

でも、これは僕が「詰め込み教育推進派」だというわけではありません。言語なんてそんなものです。その気づきや学びを1つずつ積み重ねるしかない。

圧倒的なインプット量があって、そしてそれを覚えて使いこなす必要性があるからこそ、逆に「あ、これでいいんだ」と思えるからこそ、留学が一番早く身につくのです。

必ず前置詞とセットで覚えましょう。

前置詞を使った「与える・奪う」系の表現リスト

ということで、覚えることを正当化させたところで、「意味からするとSVOO型だと誤解しやすい動詞」のリストを完成させていきます。

第4文型のところだったので、これから挙げるものは全て「与える」、あるいはその逆の「奪う」系の表現です。それぞれ2つずつ、4種類を紹介します。

「与える」系の【SV A with B】リスト

まずは[with]を使った「与える」系の表現です。この形の代表は[provide A with B]と[supply A with B]、必ず覚えておきましょう。どちらも「AにBを供給する」です。

この形を取る動詞は、共通して「AにBを運んでくることで一緒にする」という意味を持つものです。もともとは離れているものを、くっつけるイメージ。

これまでに[with]を「〜と一緒に」という意味で使ったことがあると思います。この形では、前後の名詞をSが一緒にするという意味になっているのです。

以下の動詞12個を、「与える」withの文として覚えておきましょう。全部同時にはキツいと思ったら、ぜひ赤字のものから。

provide(AにBを供給する)・supply(AにBを供給する)・furnish(AにBを供給する)・serve(AにBを供給する)・present(AにBを贈る)・equip(AにBを備え付ける)・feed(AにB(エサ)を与える)・fill(AをBで満たす)・face(AにBを直面させる)・endow(AにB(才能)を与える)・identify(AをBと同一視する)・impress(AにBを印象づける)

「与える」系の【SV A of B】リスト

続いては同じく「与える」系で、今度は[of]を使うパターンです。次の「奪う」も含めて、先に前置詞[of]自体の話からしてしまいます。

[of]は、もともとある集団の中にあったものが、外に抜け出していく状態が中心的なイメージの前置詞です。自分が家を出て独り立ちするところを考えてみると分かりやすい。

あなたはそれまでの家を出て、1人で暮らし始めたわけです。つまり、家族からは離れた状態。でも、だからといってもう両親とは家族ではないということにはならないですよね。

この今のあなたが[of B]です。家族の一員でもあり、また家族からは離れた状態でもある。つまり、[of]には「中にいる」と「外にいる」の両方の意味があるのです。

次に並べたのは、この「中にいる」の意味で[of]を使う動詞のリストです。

persuade(AにBを納得させる)・inform(AにBを知らせる)・convince(AにBを確信させる)・remind(AにBを思い出させる)・suspect(AにBの疑いをかける)・warn(AにBを警告する)

納得感や確信、思い出などは、外からそれ自体を持ってきたものではなく、自分の中にあるものに気づくこと。だから[of]を使うわけです。

ただ、訳し方としては「人に納得感を与える」で通じますよね。だから第4文型の説明に組み込んだ方が分かりやすいと思います。

ちなみに、[inform A of B]だけは、ちょっと納得がいきませんよね。「いやいや、情報は完全に外から与えられるものだろ」って思うはず。

そうです。この[of]だけは「〜の一部」という意味で使っているもの。1つだけ別にするのもあれだし、形が同じなので入れ込んでしまいました。

「奪う」系の【SV A of B】リスト

では、次が「外にいる」方の[of]を使う動詞です。「AからBを離す」という意味。それが嬉しいことなら「解放する」だし、残念なことなら「奪う」と言う。

でも、「BがもともといたAから離される」という点ではみんな同じ、そんな以下の8個を覚えてください。
deprive(AからBを奪う)・rob(AからBを奪う)・clear(AのBを片付ける)・cure(AのB(病気)を治す)・empty(AからBを取り除く)・relieve(AからBを取り除く)・rid(AからBを取り除く)・strip(AからBを剥ぎ取る)

「妨げる」系の【SV A from Ving】リスト

最後、[from]を使った「奪う」系のリストです。この仲間の特徴は、Bの部分に[ing]をつけた動詞を置くことです。「〜すること」と訳します。

これは動名詞というものですが、これをやるのはもう少しあとなので、今は気にしないでもらって大丈夫。とにかくこの表現は「〜する機会を奪う」という意味の集団です。

keep(AがVingするのを妨げる)・prevent(AがVingするのを妨げる)・stop(AがVingするのを妨げる)・discourage(AがVingするの諦めさせる)・ban(AがVingするのを禁じる)・forbid(AがVingするのを禁じる)・prohibit(AがVingするのを禁じる)・save(AがVingすることから救い出す)

今回のまとめ

以上が文型を学習する中で一緒に覚えておきたい動詞と、その語法についてでした。動詞も前置詞も複雑で微妙ですが、納得感を持ってもらえたでしょうか。

使う言語が違うことで、考え方も変わってくるっていうことがよく言われます。語順が決まっている英語を使うアメリカ人の方が、日本人より論理的だみたいな話。

それが本当なのかは分からないけど、でも違う言語を知る過程で「なるほど、こいつらはこうやって考えるのか!」っていう場面はたくさん出てくる。

普段は「エサを与える」と「気づきを与える」の違いなんか特に意識してないですよね。でも、使う前置詞が違うって言われると、その小さな違いに意識がいくようになる。

英語が分かるようになると、外の世界が広がると同時に、こんな形で内側の世界も深くなっていきます。勉強したいかどうかは人によって違うと思うけれど、どうせやるなら楽しみましょう。

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