どうせ勉強するなら、できるようになった方がいいに決まっている。でも、他の人もやっていることにガッツリ時間を使うのは、それも何かもったいないこと。
自分だけの人生を築くためには、他の人と異なる時間をたくさん持って欲しいし、となると、勉強に必要なのは「短時間で理解できて、効率よく覚えられる教材」しかない。
じゃあ作っちゃおうってことで、頑張ってまとめたのがこの英文法講義です。
どんな参考書よりも分かりやすく、そしてできるようになる(←これが肝心)説明であること。これをマジで目指しているので、分からないことがあったらその場で質問のお便りをくださいな。
それでは、さっそく始めましょう。
ヤバいときの対処法
最初の話は、ズバリ「困ったときにどうするか」です。
いきなり後ろ向きな話かよ!普通はもっと楽しい話からするだろ!って思うでしょう。分かるよそれ。こっちだって本当はテンションを上げてみんなのハートをガッツリつかみたいよ。
でも、最初は絶対にこの「ヤバいときにどうするか」の話からスタートするべきです。
だって、「分からないこと」って100%必ずあるじゃないですか。ましてや最初なんて知らないことだらけなわけでしょ。つまり今が一番分からないことが多いとき。だったらその対処法も今知っておくのが一番いいよね。
困ったときに大事なのは、冷静になって必要な対応手順を踏めること。
「うわっ、分かんねー」って思った君が何とか点数をもぎ取るためには、この冷静な対応か神頼みしかありません。間違っても分からないままに進むのはやめましょう。
グッチャグチャになってしまった糸を解くとき、確実なところから一歩ずつ戻していくでしょ?下手に引っ張ったりしたら、余計に絶望的な状態になるじゃない?全く同じことです。
「難問が降り掛かってきても、冷静に対処して正解できちゃうもんね私」。そんな防御力があることで、勉強の効率は高まります。
英語学習での防御力とは
英語を勉強する中で最初にゲットすべき防御力とは、「困ったら日本語の型にハメ込む癖」を持っていることです。
むやみやたらに和訳しないでねって意味なんだけど、教えていてよくあるのが、英単語を一語ずつ日本語に置き換えていった結果、意味が全く分からない日本語を作るケースです。
具体的に言えば、「私は彼がカッコいい走った」みたいなヘンテコな文。こういうのを本当によく見ます。ウソだと思うかもしれないけど、マジだから。
「分からないのは分かるよ。すごい伝わってる。でもその答えももはや正解の可能性無いじゃん。。。死ぬと分かってて出しちゃうの?特攻隊系?」ってこれまで何回言ったか分かりません。
でも焦っていると人はそんなもんだよね。自分が間違っていることに気づけない。だから、分からないときは冷静になって必要な対応手順を取ること、分からないまま進んじゃダメだよってことを最初に伝えたいんです。
そしてこの困ったときに取るべき対応が「日本語の型にハメ込む」ことになります。ここまで1,000字をとっくに超えてまだ英語が1文字も出てないけれど、今回はこのまま全て日本語で突き進むよ。
文のパターンは4つ
「日本語の型にハメ込む」って何かというと、そもそも文の形って日本語だと4パターンしかないと知ること。そして今自分を悩ませているその文が、この4つのうちのどれなら意味が分かるかを考えることです。
全ての英文は、突き詰めると次の2つの形になるんです。
- 1.「Aは〜をする」 例)私はスタバに行きます
- 2.「BはCだ」 例)スタバのコーヒーはうまい
もちろん日本語の表現はいくらでもあるし、だからこそ言葉は美しいもの。ときどき惚れるようなキャッチコピーとかにも出会います。
ただ、今は「困ったときにどうするの?」という話なので、とにかくシンプルであることを大事にしたい。そうすると結局はこの2つしかないのです。
そうしたら1の文について、 この文には1つ言葉を増やしたバージョンが存在します。
- 3.「AはDに〜をする」例)スタバは私においしいコーヒーを出す。
エラそうな態度のオヤジの姿が浮かぶかもしれないけれど、完全に説明のためだから。イラっときてもスルーしてね。
で、最後に1と2の合わせ技が4つ目のパターンとして登場します。
- 4.「A はBがCだと〜する」例)私はスタバのコーヒーがうまいと思っている
もう1度順番に並べます。
- 私はスタバに行きます
- スタバのコーヒーはうまい
- スタバは私においしいコーヒーを出す
- 私はスタバのコーヒーがうまいと思っている
この4つが日本語で文を作るときの最もシンプルなパターンです。どんな英文でも、日本語でその意味を考えるときはこの4つのどれか。
分からなかったらとにかくこの型にハメ込んでもらいたいし、最初のうちは特にこの型を使いまくると、英語の構造が早く分かるようになります。
慣れてきて英語を英語のままで理解できるようになったら、それに合わせて日本語も日本語らしいものにして訳していきましょう。とにかく最初は基本に忠実に。
例文を作って使いこなす
ここまでの話が分かったら、あとはこの4つを使いこなせるようにするだけです。そのための練習として、いろんな単語を自由に入れ替えてさまざまな文を作ってください。
私は勉強をする。有村架純はかわいい。私は彼女にLINEする。私は彼が落ちると思っている。
どんな文でもいいのでそれぞれ5パターンずつくらいは作ってみよう。その際、なりたい自分を考えてみることがオススメです。
「英語がペラペラで誰とでも打ち解けられるなら何を言うだろう」「強烈な皮肉で社会をぶった斬るコメンテーターなら何て言うかな」。
何でもいいので、目標を作って勝手に演じてしまうと、必ずそこに近づけると思います。特に英語では例文を作って考えることがいくらでもあるので、やってみるといいですよ。
[amazonjs asin="4799312057" locale="JP" title="自分の強みをつくる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)"]これができたらまずは盾を手に入れたことになります。あとはそれを実践で使って徐々に防御力を高めていきましょう。次回からはきちんと英語の話をしていきます。
最後に1点だけ。もう1度さっきの4つの文を見てください。2.3.4が同じことを言っているって分かるかな?全部「スタバのコーヒーはうまい」っていう内容でしょ。
このように文の型は4つだけど、1つのことを言うのに複数の型を使い分けることもできてしまうのです。言い換えることができるってことだね。
英語が複雑だと思う背景にはこういうこともあるけど、根っこの部分を知ってしまえば案外単純だと感じることができます。
以上で英文法はじめの一歩を終わりたいと思います。