今回は受動態の作り方です。動詞を【be+Vp.p.】にするのが受動態の形だけど、それだけでは文は完成しません。受動態の文を完成させる方法をまとめていきます。
目的語の種類
受動態は目的語を主語にして書き換えた文でした。まずは目的語の種類を確認しておきましょう。ここはもう単なる確認です。新しいことはありません。
- He loves her.
- He teaches her English.
- He calls her Honey.
- He said to her the truth.
目的語がある文型は3つ、第3・第4・第5文型です。なので、これらの文は問題なく受動態にすることができます(受動態に向かない動詞を除く)。
それから目的語にはもう1つ、前置詞の目的語がありました。受動態はこの目的語を使って書き換えることができます。
前回、「他動詞で目的語がなければ受身」とは言わず、「目的語が足りなかったら受身」とちょっと濁した言い方をしていたのは、実はこれによって自動詞も受動態を作れるからでした。
したがって、他動詞で目的語がない場合はもちろん、自動詞でもOのある他動詞でも、前置詞があってそのOがない場合は受身にするということを覚えておいてください。
受動態の文の作り方
それでは、受動態の作り方をまとめます。4ステップで押さえてください。
- 目的語を主語にする
- 動詞をbe動詞+Vp.p.に書き換える
- (あれば)残りをそのまま書く
- 主語をby+目的格の形にする ※
最初に受動態は目的語を主語にして書き換えた文だよと言いました。だからその作業を一番先にやってしまいましょう。それから肝心の動詞を処理し、残りをって順番です。
4番に※印をつけたのは、省略されることが多いからです。受動態にする理由のところで話しましたね。主語が分かりきっている・隠したい・分からないなどのときは書かれません。
[by Them]とかは書かれないほうが普通です。では、この4つのステップを、以下の文を書き換える過程で見ていきましょう。
- The news made me very happy.
- I was made very happy by the news.
- 目的語の「me」を主語にする。形はもちろん「I」。
- 動詞「made」を「was made」にする。時制は必ずチェック!
- happyという補語を、修飾語のveryとともにそのまま書く。
- 主語「The news」にbyをつけて最後に書く。
修飾語がたくさんある複雑な文になってくると、やはり迷ってしまうことはあると思います。でも、まずはこの基本をしっかり押さえてないと、できるようにもなりません。
たったの4ステップ。確実にできるようにしましょう。
自動詞の受動態
最後に、前置詞の目的語を使って受動態を作るときの話
- Everybody laughed at me.(みんなが私を笑った)
- I was laughed at by everybody.
このようにatの目的語を主語にして書き換えることが可能です。このとき、残された前置詞は目的語に付いていくのではなく、動詞のlaughedとくっついちゃいます。
これ注意ね。作り方の3、「(あれば)残りをそのまま書く」になるのです。
だから、下の文のように前置詞が2つ並ぶ特殊な感じになるわけですが、これは間違いなわけじゃないことを知っておきましょう。