今回は疑問文を受動態に変えるときの考え方です。受動態の文を疑問文に変える話はすでにしたけれど、今回は疑問文の文を受動態に変えるときの話。
やっていることは今までの知識でできることですが、1度は見ておかないと意外とパニクる可能性があります。疑問詞がある場合は特に。なので確認しておきましょう。
疑問文の受動態
- What do you call the rabbit?
- What is the rabbit called?
上の文は「このウサギは何て言うの?」の意味です。もっと直訳っぽく言うならば、「君たちこのウサギを何て呼んでるの?」くらいでしょうか。
そしてこれを受動態にしたのが下の文。[the rabbit]が主語になるので、「このウサギは何て呼ばれてるの?」となります。この書き換えプロセスを丁寧に見てみましょう。
まず、この文は[We call the rabbit Oswald.]からOswaldをたずねる文にしたものです。オズワルドは見たことありますか?ミッキーの前に生まれたキャラクターです。
ディズニーとユニバーサル・ピクチャーズが揉め、その結果権利をユニバーサルに取られてしまったことから、ウォルトが新しくミッキーマウスを作ったのです。
この文で大事なのは[what]がもともとは第5文型の補語にあったものってことです。「何?」って聞くからそれをwhatに代えて、[We call the rabbit what.]とします。
この文の目的語はthe rabbit。そこから受動態にすると[The rabbit is called what by them.]となるのは大丈夫でしょうか。忘れた場合は受動態の作り方4ステップを確認です。
受動態の文はbe動詞の文でした。だから疑問文に変えると[Is the rabbit called what by them?]となります。be動詞と主語を入れ替える、当たり前のルールです。
[by them]が必要ないのは大丈夫だと思います。だから省略。それと英語の大事なルールとして、疑問詞は強調されるために必ず文頭にきます。
最後に[?]がある場合、[what]や[who]とかっていつも最初にありますよね。ここでもCの位置にある[what]を文頭に移し、できあがりです。
疑問文の受動態の作り方は以上。[What do you call the rabbit?]は受動態にすると[What is the rabbit called?]となりました。
大事なのは、疑問詞が指すものは元々どんな単語だったのか、そしてどこにあったのか、これを確認するクセを持っていることです。
今回使ったのはは第5文型の文ですが、S・O・修飾語が疑問詞になっている場合も普通にあります。必ず元々の場所を考えてくださいね。
慣れたら当たり前のことですが、最初のうちに適当にやっていると突然混乱したりすることがあるので、念のため取り上げてみました。