動名詞とは〜不定詞との使い方&ニュアンスの違いを押さえよう

今回からは動名詞の話をしていきます。動名詞は動詞を名詞として使う表現です。

ここがピンとこない人は、準動詞とは?を復習してみてください。動名詞は動詞に[ing]を足した【Ving】の形で表します。

もちろん、これと同じ働きをするのが不定詞の名詞的用法です。そこで、動名詞の勉強は、常に「不定詞とどう違うのか?」を考えながらやっていくことが大事です。

こういうときは不定詞で、こういうときは動名詞になるよ。そんな話ばかりなので、どうしても「覚える」ことが中心になってきます。嫌だねー。

でも、動名詞が分かれば不定詞の理解も確実に深まります。そしてこの理解が英語全体への理解に確実につながる。だから「やるぞ」と決めて、一気に覚えましょう。

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動名詞とは

くり返しになりますが、動名詞は動詞を名詞として使う表現です。【toV】か【Ving】かの違いだけで、基本的には不定詞の名詞的用法と同じ役割を担います。

もともとのVが他動詞であれば目的語まで、そのVを修飾する副詞があればそれまでを含めて「句」を作ります。もちろん自動詞で修飾語なしの[Ving]1語でも問題ありません。

意味上の主語が必要であれば不定詞と同じように前に置けばいい。動名詞の意味上の主語は所有格か目的格でした。時制も受身も考え方は不定詞と全て同じです。

不定詞の名詞的用法と同じということで、まずは【S・O・C】の形を確認してみましょう。以下のように並べると、名詞の働きをしていることが分かってもらえるでしょうか。

  • [To play soccer] is fun.
  • [Playing soccer] is fun.
  • I like[to play tennis].
  • I like[playing tennis].
  • My favorite activity is[to play soccer].
  • My favorite activity is[playing soccer].

文法としてはどちらで書いても問題ありません。ただ、実際は動名詞を使うことの方が好まれます。それは不定詞と動名詞にやはり微妙に違いがあるからです。

全く同じだったら、2つある意味ないからね。

ということで、役割としてはどちらも同じだよっていうことが分かってもらったところで、ここから先は不定詞と動名詞の違いについての話に移ります。

【外見上】と【ニュアンス】の2つがあるので、きちんと押さえてください。まずは短い説明で終わる【外見上】の違いから行きましょう。

動名詞は前置詞の目的語になれる

不定詞の名詞的用法は、名詞が持つ働きの中で1つだけ担えないものがありました。前置詞の目的語でしたね。[to]がもうあるから、前置詞の後ろには置かないんだと言いました。

でも、動名詞はちゃんと前置詞の目的語になることが可能です。たとえば以下のような文で動名詞が前置詞の目的語として使われています。

  • He is good at playing tennis.

[be good at~]は「〜が得意」という意味の熟語です。まぁ熟語として覚えるというよりは、「〜という点(at)については素晴らしい(good)」っていうだけなんだけど。

会話でも使えるので覚えておいて全く損はないやつ。例文は「彼はテニスをするのが得意です」となります。

不定詞は前置詞の目的語になれないが、動名詞はOK。これがまずは外見上の違いでした。

不定詞と動名詞の違い

不定詞と動名詞の違い、2つ目はニュアンスの違いです。英語では、動詞を【toV】にするか【Ving】にするか、どちらかを選ぶことで、そこに意味を込めることができます。

キーワードは3つ、「もうやった?ヤル気は?いつも?」を問いかけることをしてみてください。この3つのどれにどう答えるかで、不定詞か動名詞かが決まります。

  • 不定詞:未来のこと・ヤル気満々のこと・個別具体的なこと
  • 動名詞:過去のこと・消極的なこと・一般的なこと

未来は不定詞・過去は動名詞

たとえば、「ラーメン食べたい」と言いたいとき。望んでいるのは今だけど、まだ食べてないよね。つまり食えるかどうかは別として、[eat ramen]は未来のことになります。

未来のことを表すときは不定詞。したがってこの例文は[I want to eat ramen.]と表します。

逆に、「私はラーメンを食べるのを楽しんだ」ならどうでしょう。これはすでにやっていることを言うタイプの文です。

先に注意点から言っときますが、「楽しんだ」っていう言葉から過去と判断するのは間違いですよ。それは[enjoy]の時制であって、準動詞の話ではありません。

「楽しむ」という行為は、実際にそれをやったあとに感情として出てくるものです。「楽しい!」って叫んでからする人っていないじゃないですか。

だから[enjoy]よりも[eat ramen]の方が前の内容。こういう場合は動名詞を選んで[I enjoyed eating ramen.]となるのです。

消極的な単語は動名詞

ニュアンスの違い、2つ目は【ポジティブ】or【ネガティブ】の区別です。こちらは上の「未来/過去」の話が分かればすごく簡単。

「未来志向」とか「前を向いてる」って言ったらポジティブ・積極的に聞こえるじゃないですか。逆に「後ろ向き」って言われたらネガティブに感じますよね。

この区別で大事なのは【ネガティブ】な単語だけです。【ポジティブ】の方は今言ったように【未来】で処理できるから。「〜したい!」は「まだしていないこと」。

でも、ネガティブな単語には「イヤだから後回しにしている」的な可能性があります。つまり「これは未来のことだな」と思って不定詞と考えることができてしまうのです。

なので、「後ろ向きな話であれば動名詞と考える」、この意識を持っておきましょう。もうちょっと詳しい話を次回しますね。

個別は不定詞・一般は動名詞

不定詞と動名詞の区別、最後は【個別具体的】or【一般的】です。たぶん次の例文を見てもらえればすぐに分かると思います。

  • I like swimming, but I don't like to swim at this beach.
    「私は泳ぐのが好き、でもこの海では泳ぎたくない」

「泳ぐのが好き」は一般的なこと。基本的な話と言ってもいいでしょう。こういうのは動名詞で書いてください。

でも、「この海は汚いから嫌だ」とか、「この海はサメがいるから怖い」みたいな個別的な話もありますよね。こういう表現は不定詞で書くのが普通です。

今回の最初の方で【S・O・C】になっているものを並べた際に、「動名詞を使う方が好まれる」と言いました。あれもこれが理由です。

「サッカーをするのは楽しい」も「サッカーをするのが好き」も「一番好きなことはサッカーをすること」も、全て一般論や、いつものこととして言っています。

たまたまのことや、一回きりのことなら不定詞だけど、だいたいいつでも当てはまることや、くり返し行うことは動名詞にする。違いの3つ目として押さえてください。

今回のまとめ

以上が動名詞の基本的な用法と不定詞の名詞的用法との違いについてでした。まずは【S・O・C・前O】の働きを押さえ、不定詞との違いをはっきりさせておきましょう。

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