今回は「be to不定詞」についてです。be動詞の後ろに不定詞がくるとき、訳し方が2パターンあるので気をつけなきゃいけません。不定詞の最後なので頑張りましょう!
be to不定詞とは
- My favorite activity is to play soccer.
- She is to meet Tom.
- You are to study hard.
- Mt. Fuji is to be seen at that point.
- He was never to return to his hometown.
- If you are to pass the exam, you had better study hard.
be動詞の後ろに不定詞がある文を6つ並べました。be動詞は自動詞なので不定詞が目的語になる可能性はありません。
もちろん副詞的用法になる可能性はあって、訳を確認する必要が本当はあるんだけど、今回は全て補語になっているものです。
動詞の後ろに補語がある場合、補語は主語とイコールにならなきゃいけません。
1文目は不定詞の名詞的用法のところで出したもので、「一番好きなこと=サッカーをすること」となっています。
ただ、同じ様にして他の文を考えてみると、ちょっと違和感を感じませんか?
たとえば2文目だと「彼女=トムに会うこと」になって、イコールとは言い難いでしょ。
これは補語が名詞か形容詞かの違いによるものです。名詞の場合は厳密にイコール関係が成り立たないといけないけど、形容詞ならゆるくイコール関係が結べていればOK。
第2文型の補語の話をしましたが、覚えているでしょうか?
この場合も「彼女=トムに会う感じよー」とか「彼女=トムに会う状態なんだー」ってゆるく考えればイコールだと考えられると思います。
前に補語になっているものは全て名詞的用法と考えようと言ったけど、実はこの【be+to不定詞】が不定詞が形容詞として補語になっているパターンなのです。
いわゆる名詞として補語になっているのと区別するために、この使い方は【be to不定詞】と呼ばれています。
では、どれくらいまでユルくならイコール関係と呼べるのでしょうか。これはもう決まっています。
be to不定詞の意味
be to不定詞は意味が5つあります。【予定】【義務】【可能】【運命】【意図】です。この順番で覚えましょう。
理由は単純に五・七調で日本人が言いやすいから。頭より口で、身体で覚えるためには言いやすいことがすごく大事です。
これらは後でやる助動詞の意味です。今はまだ助動詞の説明をする気はないけれど、未来を表す表現のところで、willと同じく未来のことを表す表現にbe to不定詞が入ってたのを覚えているでしょうか。
あそこのリストに載っていたbe to不定詞が、今回の【予定】の意味になるものでした。そこでも言ったけど、willは助動詞。そしてそれとbe to不定詞はイコールの表現となります。
be to不定詞の訳し方
最後に、be to不定詞を具体的にどうやって訳すのか。次のを先ほどの例文と照らし合わせる形で確認してください。
【予定】彼女はトムに会うことになっている。
【義務】あなたは一生懸命勉強をするべきだ。
【可能】その地点で富士山を見ることができる。
【運命】彼は二度と故郷に帰ることはなかった。
【意図】その試験に受かりたいなら、必死に勉強しなさい。