縄文時代②〜磨製石器・信仰・遺跡の話

縄文時代の後半戦、「磨製石器・信仰・遺跡」についての話をしていきます。

説明は長いけど、覚えること自体はそうでもない。

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縄文時代の石器

まずは磨製石器について。縄文時代の道具といったら磨製石器。原始時代の全体像ところでも言いました。

単に叩きつけて砕いただけの打製石器に比べて、必要なところを考えて叩いたりすることで、凹凸が少ないものとなっています。

注意してほしいのは、磨製石器は打製石器に加えて新しく作られたものだということ。

新たに加わっただけで、打製石器はなくなっていません。「打製石器に代わって」とあったらバツです。ここ大事!

縄文時代で覚えてほしい石器は5つ、石鏃(せきぞく)・石匙(せきひ)・石斧(せきふ)・石錘(せきすい)・石皿(いしざら)です。

ただ、今言った理由で全部が磨製石器なわけではありません。前の2つ、つまり石鏃と石匙は打製石器に分類されます。

まず石鏃、これは弓矢で使うものです。矢の先にある尖った部分を「やじり」と言うけど、その役割をするものがこの石鏃でした。

もう1つの石匙、まず「匙」というのはスプーンのことです。人気の漫画に『銀の匙』があるけど、要はシルバースプーンって言ってるようなもの。

この石器は獲物の皮を剥ぐことに使われました。

3つ目の石斧、ここからが磨製石器となります。この石斧は農耕用に使われたもの。

縄文時代の終盤、ほぼ弥生時代って頃になると農業が行われ始めます。そのときに使われました。

4つ目の石錘、これは魚をとるときのオモリとして使われたものです。網を沈めたりするためにはこのオモリが必要です。

海に出て魚や貝をとる行為を漁労と言いました。忘れていたら、前回の復習をしましょう。

最後の石皿。これだけ「いし」と読むのがちょっと気持ち悪いけれど、まあしょうがない。

「皿」とあるけど、盛り付け用の皿ではなくて、すりつぶすのに使う調理用のものです。細かいけどこの違いはしっかり押さえておきましょう。

縄文時代の信仰・呪術

続いては縄文人の信仰や呪術についての話です。縄文時代の人は「アニミズム」というものを信仰していました。

これは全てのものに霊が宿っていると考えるもので、自然神崇拝と言ったり、そのまま精霊崇拝と言ったりもします。

「霊」の存在を信じてるのは、この時代の人たちだけではありません。日本の歴史の中でかなり長い間、人々の心の中に深く根付いているものだったりします。

何故でしょうか?

たとえば今、6月に雨の日が続いても特に驚くことはありません。それはこの時期に梅雨前線が来ることを僕らが知っているからです。

でも今みたいに科学が発達していない時代では、何故雨が降るのかが分かりません。

これがただ「不思議だな」で終わればいいけれど、雨が続くことによって作物が育たないという実害が出てきます。

そうすると、どうしても「空の神様が怒ってる」といった思考になってしまうんですね。

今では当たり前にある「科学」、これがないことは、即ちそういう人間を超えた存在を当たり前に信じることなのです。

オマジナイのアイテム、土偶と石棒

そこで、「なんかいいことあるといいな」と思ってみんなオマジナイをします。これを呪術(じゅじゅつ)と言います。

「神のお告げをきく」とか「生贄を!」みたいな話はもうちょっと後の時代のこと。

このオマジナイに使われた道具を2つ。土偶石棒です。土偶は土で女性っぽいボディーラインをした人形を作ったもの。遮光器型土器と言ったりもします。

一方、石棒は男の。。。シモネタです。

通過儀礼としての抜歯・研歯・屈葬

ムルシ族を知っているでしょうか?「不思議な民族」とかで検索するとほぼ必ず出てくるんだけど、エチオピアに住む民族で、16歳以上の女性はみな唇に穴を空けて皿を入れるという習慣を持っています。

これはわざわざ醜くすることで奴隷として売られないための防御策が今でも残っているかららしいんだけど、ちょっと理解できませんね。

でも縄文時代の人も成人になると自分の身体を痛めつける習慣を持っていました。

それが抜歯です。どの歯を抜くのかはいくつかのパターンがあったらしいけど、とにかく成人になるための儀式としてこの抜歯が行われていました。

ちなみにこれは後半になると削るだけの研歯になります。いやいやこっちのほうが明らかに痛いだろ。神経まるだしじゃん。。。

そして最後、お亡くなりになったとき。もちろん悲しんだとは思うけど、だからと言って復活されたらムチャクチャ怖い。

だから仮にそうなったとしても動けないように死体を縄で縛って埋めます。これが屈葬です。

そして埋める場所、つまり墓地には環状列石が置かれました。全体で円形になるように石を置いていったもので、野外ステージみたいな感じになってます。

代表的ものとして秋田県の大湯環状列石を覚えておきましょう。

以上がこの時代の信仰に関するものです。いわゆる僕らが思う「霊」のイメージに比べたらだいぶ印象が薄いと思う。少なくとも僕はそうだった。

なので、とにかくアニミズム・土偶・石棒・抜歯・研歯・屈葬・環状列石の6つの単語をしっかり覚えておけば大丈夫です。

特に深いことを聞かれる問題もありません。土偶の「偶」の字だけは注意ね。

縄文時代の遺跡

縄文時代も最後は遺跡の話です。この時代で覚えておきたい遺跡は以下の4つになります。

  1. 三内丸山遺跡(青森:前〜中)
  2. 亀ヶ岡遺跡(青森:晩)
  3. 板付遺跡(福岡:晩〜)
  4. 菜畑遺跡(佐賀:晩〜)

まず三内丸山遺跡、これはとにかく大規模な集落跡としてすごく有名です。受験生じゃなくとも日本人の常識として知っておきたいもの。

亀ヶ岡遺跡は前回の縄文土器のところで出てきました。土器が出土した場所として有名な遺跡。

残りの板付遺跡と菜畑遺跡、それぞれ「いたつけ」「なばたけ」と読みます。これは縄文時代晩期から弥生時代にかけての遺跡です。

ここの特徴は稲作をやっていた跡が見つかっていること。

昔は稲作は弥生時代になってから始まったものと考えられてたけど、これらの遺跡によって縄文時代の終わりにはすでに始まっていたことが明らかになりました。

そういう意味で常識を変えた遺跡として大事なところです。

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