第1文型〜【存在】か【移動】とThere is…の文

ある単語が出てきたとき、「後ろはこんなパターンの文が続くだろーなー」とか、「こんな問題が出されるだろーなー」と思えたら、すごく楽になりますよね。

文型ごとの訳し方を押さえられた人は、「俺、プレゼントしたんだ」っていう話が出てきたら、「誰に・何を」が出てくるという予想がつくはずです。

その予想が立っていたら、相手は誰なのか、それは彼にとってどういう人なのか、何をあげたのか、どんな想いであげたのか、彼が話したい内容をきちんと受け取ることができます。

それはコミュニケーションを滑らかにすることであり、試験に受かるということ。リスニングが苦手な人にとっては何を聞き取ればいいかの道標にもなります。

文型が分からないと、それは英語を適当に訳しているのと同じなんだよと言いました。一方、文型が分かればある程度は文の意味が分かってしまうんだと言いました。

ここから3回はもう少し詳しい話を文型ごとしていきます。今回はまず第1文型の話。

文型が備える力を使いこなすことで、英語との、相手との、あるいは問題作成者との、対話ができるようになりましょう。

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第1文型の復習

第1文型は【SV】でした。そのまんま「SがVする」と訳すもので、自動詞と他動詞の違いで述べたように、その行為自体を伝えたいときに使われる型です。

基本的な意味は2つ、【存在】か【移動】でした。「うわー、単語が分からん」ってときは、「Sが存在する」か「Sが移動する」で訳してみましょう。

ここまでが「英語の土台シリーズ」ですでに触れたことでした。そしたら、例文を使ってもう一歩深く見ていきます。

【存在】か【移動】の使い方

  • She lives in Tokyo.
  • He goes to The University of Tokyo.

まずは改めて【存在】or【移動】で訳せるよという話です。たとえliveとgoが分からなくても、「彼女が東京に存在すること」と「彼が東大に移動すること」は分かります。

このざっくりした感じに慣れた方がいいけど、【存在】と【移動】の訳がどうもピンとこない人は、もう少し具体的にした以下のような意味を入れてみるのでもOKです。

  • 【存在】:「いる」「住む」「滞在する」など
  • 【移動】:「 行く/来る」「出る/着く」「現れる/消える」など

この2つの例文を見ても分かるとおり、第1文型の文だとしても本当にSVしかないことはほぼありません。だいたいは修飾語、 特に【前置詞+名詞】を伴っています。

会話文でもない限り、「私は歩く」しか述べないことってまずないよね。「〜へ」とかが着くのが普通なわけです。

There is…の文

  • Where there is a will, there is a way.

修飾語があるのが普通とは言え、【SV】だけで文を作れるのは間違いありません。そして、英語はbe動詞で文を終わらせるのを嫌う習性を持っています。

と言うのも、be動詞は次の第2文型で使われるのが普通なので、出てくると「お、主語の詳細が語られるな」っていう心の準備をしてしまうんですね。

[I am]と言ったら、相手は「名前か身分か何か知らないけど、何か自己紹介するな」って思う。そこで沈黙が起こり、「え、いるって意味だったの!?」と切り替えるには時間がかかるのです。

そのため、これは本当に第1文型の文で「〜がある/いる」の意味でbe動詞を使ってるよっていうときは、専用の目印があります。それが【There is…】の形です。

必ず「…がある/いる」と訳してください。be動詞の後ろが主語で、Thereは無視です。be動詞自体も主語が何かで決めましょう。

willの意味

ちなみに、例文は「意思あるところに道は開ける」という、リンカーン様の名言です。ちなみにちなみに、ビリギャルを書いた坪田信貴さんは、これをブログ名にもされている。

雰囲気を出すためにこう訳されるけど、もちろん【There is…】をカッコよく2つ使った文ですよ。「意思があるところに道はある」で問題ありません。

willが主語になっているのは大丈夫でしょうか。未来を表す表現として習うwillだけど、名詞の形もあることは知っておきましょう。「意思」です。詳しくは助動詞で。

【存在】と【移動】以外の第1文型

  • He laughs at me.

第1文型の説明はここで終わりですが、マジで終わらせてしまうと質問が来ます。それは、「この例文はさすがに【存在】や【移動】じゃなくないですか?」というもの。

おっしゃる通りですね。これは「笑う」であって、「いる」にも「動く」にもなりません。runもそうだしcryもそう、当てはまらない動詞は実はたくさんあるんです。

1人でできる行為は結局全部が第1文型になるので、それをまとめきる方法はさすがにありません。第3文型は語彙力だと言ったけれど、この点では第1文型もそうなります。

テンションの下がる終わり方にはなるけれど、【存在】や【移動】で通じる単語が多いのは間違いないし、通じない単語はそもそも簡単なものが多いことだけは強調しておきます。

だからこそ、やっぱり第1文型と判断したら【存在】か【移動】で考えることはやっていきましょう。

第1文型を作る主な動詞

最後に、第1文型としてよく使う動詞をまとめておきます。最初に言ったように、これらを見たら第1文型かな〜と思いながら読み進めていけるのが力。

難しい単語は多くないので、ちょっと集中して覚えましょう。必ず英語の感覚が磨かれていくはずです。

存在系

be(ある)・exist(存在している)・live(暮らしている)・remain(残る)・stay(滞在している)

往来系

arrive(到着する)・come(来る)・depart(出発する)・fly (飛ぶ)・go(行く)・walk(歩く)

出現・開始・変化系

appear(現れる)・decline(衰退する)・develop(発達する)・die(亡くなる)・evolve(進化する)・fall(落ちる)・follow(後に続く)・move(動く)・revolve(回転する)

今回のまとめ

以上が第1文型に関するお話でした。本当はもう1つ、「他動詞と間違えやすい自動詞」という話があります。問題としてもとてもよく出るものです。

ただ、【存在】か【移動】の訳を使いこなすことと、【There is ~】の文の話がまずは第1文型として押さえなきゃいけないこと。だからひとまず分けました。

まずは以下のことをしっかりイメージできるように、復習してください。

  1. 【存在】か【移動】の訳し方
  2. There is…の文
  3. 第1文型を作る主な動詞
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