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無生物主語〜主語が後ろのきっかけとなっている文

今回は「無生物主語」という話をしていきます。日本語ではあまり使わないけど、英語では普通に出てきて表現の幅が広がるものです。

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無生物主語とは

「無生物主語」という言葉から、どのようなことを想像するでしょうか?

たぶん、人間を含む生き物ではないものが主語になっている文というのは、想像がつくと思います。

よく「SはVする」と言うので、主語は何か動作できるものだっていうイメージがありますが、実際には生き物でないものであるケースもたくさん見てきました。

たとえば「明日は日曜日だ」という文。[Tomorrow is Sunday.]、もちろん主語は人でもその他の生物でもありません。この文の主語は無生物です。

ただし、こんな当たり前のことに対して【無生物主語】という名前がついているわけではありません。

たくさんある「主語が生き物でない文」の中で、一定の内容を表す文のことを特別に【無生物主語】と呼びます。主語がモノなら全て無生物主語というわけではないから注意ね。

じゃあどんな内容の文を無生物主語と呼ぶかというと、生き物でない主語が後ろの「きっかけ」となっているとき、はじめてこれが無生物主語となります。例文を挙げてみましょう。

  • This picture makes me laugh everytime.

[makes me laugh...]のところは原形不定詞です。そのまま訳すと「この写真はいつも私を笑わせる」となるのは大丈夫でしょうか。「私は笑う」のSV関係になっています。

「私が笑う」のは何故でしょうか?もちろん、主語になっている写真が理由ですよね。

写真自体が面白いのか、爆笑したときに撮ったもので思い出してしまうのか、あるいは何故か自分のツボに入るのか。

理由は分からないけれど、とにかくこの写真がきっかけとなって、後ろの「私は笑う」という状況が起こるのです。

これが主語が後ろの「きっかけ」となっているときという意味になります。

「この写真はいつも私を笑わせる」という言い方は、もちろん言いたいことは伝わるけれど、日本語としてはあまり言いませんよね。

ただ、英語では本当によく使われる形です。

何故かと言うと、今の表現を正しく言うと[When I saw this picture,~]というように、接続詞を使った長い文になってしまうからです。

それが無生物主語を使えるともっと短く言えるし、短く言えるからこそ「この写真が笑わせるの」っていう内容をダイレクトに伝えることができるのです。

ここまでがまず、無生物主語ってなに?という話と、なんで大事なの?という話でした。

無生物主語の訳し方

では、直訳があまり日本語っぽくない無生物主語の文を見たら、どのように訳すと日本語っぽく感じられるかを次に考えてみましょう。

この解決のヒントとして、先ほど出した[When I saw this picture~]の文が使えます。このWhen~の部分の品詞は分かりますか?

答えは副詞節です。「〜するとき」と訳すwhenは副詞節でした。「な、なんの話だ。。。」っていう人は、時制でやったwhenの区別を要復習です。

話を進めると、無生物主語の主語はもともとは副詞節の内容になるんです。

副詞といったら意味が大事なことを準動詞の中で話しました。不定詞の副詞的用法の意味7つ、分詞構文の意味5つを紹介しましたね。

一方で、難しく考える前に「〜て」や「〜で」でいいよという話も分詞構文の中でしました。無生物主語もこの感覚と変わりません。だいたいは「〜で」で問題ないんです。

先ほどの文も「この写真で私は笑ってしまう」なら問題ないでしょう。

さらに詳しく述べるとすると、「写真は見るものだよな」って思えれば、「この写真を見ると私は笑ってしまう」と訳すことができるでしょう。

でも、これは想像できるかどうかの問題となってしまうので、基本はやはり「〜で」でOKだと思います。別のパターンも見てみましょう。

  • Ten minutes' walk bring you to the beach.
  • His large income enabled him to buy the cruiser.

直訳は「10分の歩きがあたなをビーチに連れて行きます」と「高収入があなたがクルーザーを買うことを可能にさせた」です。

でも、「10分の歩きで(=徒歩10分で)あなたはビーチにつきます」と「高収入で彼はデカいクルーザーを買えた」くらいの方がいいですね。

主語は「〜によって」や「〜のおかげで」、「〜だと(すれば)」とかが合うことが多いですが、この例文から分かるように、後ろの訳し方の方が実はキモです。

ポイントは2つあって、まず目的語を主語として訳すこと。「あなたは/彼が」という訳にしました。

もう1つは補語の訳です。例文では「連れて行く」→「到着する」と変えていますが、もちろん「到着する」の意味は直接は書かれていません。

このように状況を想像して適宜変えることが必要になります。だからこそ主語の部分は「〜で」とシンプルにしておいた方が特に最初のうちは確実です。

無生物主語を取る動詞

最後に、この無生物主語の文を作りやすい動詞を紹介して終わりにしましょう。挙げだしたらキリがないので、3つに絞ります。

  1. 【使役動詞】
  2. 【bring・lead・take】
  3. 【remind】

無生物主語を作る使役動詞(cause・allow・enable等)

まず、一番多いのは使役動詞です。「SによってOはCする」と言った場合、「SはOにCさせる」という意味なので使役動詞が使えます。

どんな動詞があったかは、第5文型の原形不定詞パターンとto不定詞パターンを見てください。

特に【enable】は無生物主語しか主語に置けないので、要注意です。また頻度としては【cause】や【allow】が特に多いかなと思います。

無生物主語を作るbring・lead・take

続いては【bring・lead・take】の3単語です。これは「徒歩で」や「このバスで」といった手段を表す文でとてもよく使われます。

もちろん【lead】はto不定詞パターンを取る使役動詞として紹介したものですが、こっちの使い方もよく出るのであえて重ねて紹介しています。

どういうことかと言うと、先ほどの例文のように後ろが【A to B】の形で使われるのが多いです。これを目印にしてみましょう。

無生物主語は第5文型の文で使われることがとても多いですが、こんな感じに第3文型になっていることもよくあります。

無生物主語を作る【remind】

同じく第3文型のパターンとして最後に紹介するのが【remind】です。「思い出させる」という使役動詞ですが、【A of B】の形になるのでミックス系と覚えておきましょう。

余裕があれば「〜にさせない」を意味する【keep】と【prevent】も覚えておくといいです。こちらは【A from Ving】の形になります。

ただ、ひとまずは【使役動詞】【bring・lead・take】【remind】の3つを完璧にしてください。

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